あやか と しょうま のパパのブログ

パパから彩加と匠真へのてがみです。いつかよんでもらえたら、たのしくおはなししよう!

第5章の13(大道)

2016-01-03 20:06:24 | 老子
以下 http://mage8.com/magetan/roushi06.html より引用

第五十三章

原文
使我介然有知、行於大道、唯施是畏。
大道甚夷、而民好徑。
朝甚除、田甚蕪、倉甚虚。
服文綵、帶利劔、厭飮食、財貨有餘。
是謂盗夸。非道也哉。

書き下し文
我をして介然(かいぜん)として知有らしめば、
大道(たいどう)を行くに、
ただ施(ななめ)なるをこれ畏(おそ)れん。
大道は甚(はなは)だ夷(たい)らかなるも、
而(しか)も民は径(こみち)を好む。
朝(ちょう)は甚だ除(きよ)められ、
田は甚だ蕪(あ)れ、倉は甚だ虚(むな)しきに、
文綵(ぶんさい)を服(ふく)し、利剣(りけん)を帯び、
飲食に厭(あ)き、財貨は余り有り。
これを盗(とう)の夸(おご)りと謂(い)う。
道に非(あら)ざるかな。

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私にゆるぎない信念と知恵があれば、
広い道があるのに、邪な近道を行くことを恐れる。
せっかく、広くて平坦な良い道があるのに、
世の人は狭く危険な裏道を好む。
国が、そのような酷い政治家や官僚を登用するから、
田はひどく荒れ、作物は不作で倉に蓄えがない。
それなのに、きらびやかな服を着て、鋭い武器を持ち、
飽きるほどご馳走を食べ、有り余るお金を持っている。
このような輩を傲慢な盗人と言う。
道から外れた愚か者だ!

老子の時代も、政治家や官僚の不正が横行したようだ。
大道という正規の道(良心)から外れ、
高価な装飾を身にまとい、権力権威をちらつかせ、
飽食に溺れ、利権を貪る。
このような者は、恐ろしい罪を犯しているのだ。
必ず因果は応報する。大道(良心の道)を行こう!