あやか と しょうま のパパのブログ

パパから彩加と匠真へのてがみです。いつかよんでもらえたら、たのしくおはなししよう!

第5章の15(含徳)

2016-01-05 21:10:51 | 老子
以下 http://mage8.com/magetan/roushi06.html より引用

第五十五章

原文
含徳之厚、比於赤子。
蜂蠆虺蛇不螫、猛獸不據、攫鳥不搏。
骨弱筋柔而握固。未知牝牡之合而全作、精之至也。
終日號而不嗄、和之至也。知和曰常、知常曰明。
益生曰祥、心使氣曰強。物壯則老。
謂之不道。不道早已。

書き下し文
含徳(がんとく)の厚きは、赤子(せきし)に比す。
蜂蠆虺蛇(ほうたいきだ)も螫(さ)さず、
猛獣も拠(おそ)わず、攫鳥(かくちょう)も搏(う)たず。
骨は弱く筋は柔らかくして而(しか)も握ること固し。
未だ牝牡(ひんぼ)の合を知らずして而も全(さい)の作(た)つは、
精の至りなり。
終日号(さけ)びて而も嗄(か)れざるは、和の至りなり。
和を知るを常と曰(い)い、常を知るを明と曰う。
生を益(ま)すを祥(わざわい)と曰い、心、気を使うを強と曰う。
物は壮(さかん)なれば則(すなわ)ち老ゆ。
これを不道と謂(い)う。不道は早く已(や)む。

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徳をしっかりと体得する者は、赤子に例えられよう。
赤子には蜂も蠍も毒蛇も刺さず。
猛獣も襲わず、猛禽類の鳥も攻撃しない。
骨は弱く柔らかいのに固く拳を握ることができ、
男女の交わりを知らないのに男根が立つのは、
生命力が最高の状態だからだ。
一日中泣き叫んでも声が枯れないのは、
生命力が最高に調和しているからだ。
調和を知っていることを不変の自然体と言い、
その自然体を知ることを明知と言う。
無理に精気を高め、長生きしようとすることを災いと言い、
気功等の見えない力に頼ることを、悪い意味で強と言う。
万物が無理に盛んになれば、衰退して老いるのもまた早い。
これを不自然な生き方と言う。不自然な生き方は寿命を縮める。

赤子のように自然に、そして無邪気に生きよう!
自分自身で行う腹式呼吸などの気功は、命を養う健康法だ。
しかし、摩訶不思議なエネルギー伝授や祈願呪術などは論外!