あやか と しょうま のパパのブログ

パパから彩加と匠真へのてがみです。いつかよんでもらえたら、たのしくおはなししよう!

第5章の19(倹約)

2016-01-09 20:14:32 | 老子
以下 http://mage8.com/magetan/roushi06.html より引用

第五十九章

原文
治人事天、莫若嗇。夫唯嗇、是以早服。早服、謂之重積徳。
重積徳、則無不克。無不克、則莫知其極。
莫知其極、可以有國。有國之母、可以長久。
是謂深根固柢、長生久視之道。

書き下し文
人を治め天に事(つか)うるは、嗇(しょく)に若(し)くは莫(な)し。
それ唯(た)だ嗇、ここを以(も)って早く服す。
早く服するは、これを重ねて徳を積むと謂(い)う。
重ねて徳を積めば、則ち克(か)たざる無し。
克たざる無ければ、則ちその極(きょく)を知る莫し。
その極を知る莫ければ、以って国を有(たも)つべし。
国を有つの母は、以って長久なるべし。
これを根を深くし、柢(てい)を固くし、
長生久視(ちょうせいきゅうし)するの道と謂う。

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天に仕え国を治める君主には、倹約家こそがふさわしい。
倹約するその行為は真理にかなうことであり、
それ故、早く真理を体得する。
早く真理を体得すれば、正しい行いを重ねて多くの善徳を積む。
多く善徳を積めば、なんでも成し遂げることができる。
それすなわち、限界がなくなるのだ。
限界がなくなれば、国家を安泰に治めることができる。
国家を安泰に存続させる母(根本原因・幸運の女神)は、
君主が倹約することをもって国を長久に保つことを可能にする。
これこそが、根を深く張り、土台をしっかり固めて、
長く生き、この世を満喫することを可能にする道(真理)なのだ。

倹約する心は、有難く大切に使う謙虚な心。質素倹約。
それは、良心からの行いだ。つまり、道(真理)にかなっている。
そんな人が、国や家を安泰に存続させる本物の長者なのだ。