あやか と しょうま のパパのブログ

パパから彩加と匠真へのてがみです。いつかよんでもらえたら、たのしくおはなししよう!

第5章の23(無難)

2016-01-13 20:45:28 | 老子
以下 http://mage8.com/magetan/roushi07.html より引用

第六十三章

原文
爲無爲、事無事、味無味。
大小多少、報怨以徳。
圖難於其易、爲大於其細。
天下難事必作於易、天下大事必作於細。
是以聖人終不爲大、故能成其大。
夫輕諾必寡信、多易必多難。
是以聖人猶難之、故終無難。

書き下し文
無為を為(な)し、無事を事(こと)とし、無味(むみ)を味わう。
小を大とし少を多とし、怨みに報ゆるに徳を以(も)ってす。
難(かた)きをその易(やす)きに図(はか)り、
大をその細(さい)に為す。
天下の難事(なんじ)は必ず易きより作(おこ)り、
天下の大事は必ず細より作(おこ)る。
ここを以って聖人は終(つい)に大を為さず、
故に能(よ)くその大を成す。
それ軽諾(けいだく)は必ず信寡(すくな)く、
易きこと多ければ必ず難きこと多し。
ここを以って聖人すら猶(な)おこれを難しとす、
故に終に難きこと無し。

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何事にもこだわらず自然な流れに任せ、
平穏無事に感謝し、とくに刺激のない生活こそを楽しむ。
小さい事や少ない事は、大きな事や沢山の事と同様に、
他人からの恨み(と自分の心から沸き起こる恨み)に対しては、
道徳心で対処する。
難題は、まだ簡単なうちに見つけて片づければ起こらず、
大きな出来事は、まだ些細なうちに対応しておくと良い。
この世の難題とは、最初はごく簡単なものであり、
この世の大仕事は、必ず細かい事から始まり発展する。
だからこそ、聖人は最初から大きな事には取り掛からずに、
小さい事から着手する。それゆえ、大仕事を達成するのだ。
何でも安請け合いする者は、失敗して信用されず、
安易に取り掛かる事が多ければ、必ず困難に遭う事も多い。
だからこそ、聖人は簡単な事をも侮らず、難しい事として扱い、
それゆえ、最終的に、どんな事でも無難にこなしてしまうのだ。