あやか と しょうま のパパのブログ

パパから彩加と匠真へのてがみです。いつかよんでもらえたら、たのしくおはなししよう!

第5章の25(大順)

2016-01-15 01:58:42 | 老子
以下 http://mage8.com/magetan/roushi07.html より引用

第六十五章

原文
古之善爲道者、非以明民、將以愚之。民之難治、以其智多。
故以智治國、國之賊。不以智治國、國之福。知此兩者、
亦𥡴式。常知𥡴式、是謂玄徳。玄徳深矣、遠矣。與物反矣。
然後乃至大順。

書き下し文
古えの善く道を為す者は、以(も)って民を明らかにするに非ず、
将に以ってこれを愚かにせんとす。
民の治め難(がた)きは、その智の多きを以ってなり。
故に智を以って国を治むるは、国の賊なり。
智を以って国を治めざるは、国の福なり。
この両者を知るは、また𥡴式(けいしき)なり。
常に𥡴式を知る、これを玄徳(げんとく)と謂(い)う。
玄徳は深し、遠し。物と与(とも)に反(かえ)る。
然る後(のち)乃(すなわ)ち大順(たいじゅん)に至る。

現代語訳
古くからの「道」を充分に修めた人は、
民衆を聡明にしようとはしなかった、
むしろ愚直にしようとしたのだ。
民衆が治め難いのは余計な知恵がついたためである。
だから知恵に頼って国を治めようとするのは国を滅ぼす原因となる。
余計な知恵を用いず国を治めれば国は安泰である。
これら二つは国を治める時の法則である。
この法則を常に守る事を「玄徳 – 神秘なる徳」という。
玄徳は深遠で測りがたく、この世の万物と共に帰る。
つまり大いなる順応によって無為自然へと至る道なのだ

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1/16追記
人が頭で考える余計な知恵では失敗する。
そんなものは、こだわりとへりくつの種になるだげた。
この世の真理は、人知の枠をはるかに超えている。
しかし、そんな世の中で起こる数々のパターンを観察すると、
ある法則が見えてくる。そこで経験という明知が得られる。
さらに、万物のホームベースとも言える良心を大切にすれば、
大順という、自然で順調な運命の流れにのるであろう。

頭で考える小賢しい知恵よりも、世の中の流れを観察し、
感謝し思いやる心が大切なのだ!