あやか と しょうま のパパのブログ

パパから彩加と匠真へのてがみです。いつかよんでもらえたら、たのしくおはなししよう!

第5章の21(下流)

2016-01-11 18:18:20 | 老子
以下 http://mage8.com/magetan/roushi07.html より引用

第六十一章

原文
大國者下流。天下之交、天下之牝。
牝常以靜勝牡。以靜爲下。
故大國以下小國、則取小國、小國以下大國、則取大國。
故或下以取、或下而取。
大國不過欲兼畜人、小國不過欲入事人。
夫兩者、各得其所欲、大者宜爲下。

書き下し文
大国は下流なり。天下の交(こう)、天下の牝(ひん)なり。
牝は常に静(せい)を以(も)って牡(ぼ)に勝つ。
静を以って下ることを為せばなり。
故に大国以って小国に下れば、則(すなわ)ち小国を取り、
小国以って大国に下れば、則ち大国を取る。
故に或(ある)いは下りて以って取り、
或いは下りて而(しか)して取る。
大国は兼ねて人を畜(やしな)わんと欲するに過ぎず、
小国は入りて人に事(つか)えんと欲するに過ぎず。
それ両者、各々(おのおの)その欲する所を得んとせば、
大なる者は宜(よろし)く下ることを為すべし。

現代語訳
大国というのは、言わば大河の下流の様なものだ。
天下のあらゆる物が流れ込んで来る所であり、
天下の全てを受け入れる牝(メス)である。
牝は常に静かにじっとしていながら牡(オス)に勝つ。
それは静けさを保ちながら、
牡に対してへりくだっているからなのだ。
その様に大国が小国にへりくだれば小国の服従を得て、
小国が大国にへりくだれば大国の保護が得られる。
こうしてある者はへりくだって信頼を得て、
ある者はへりくだって安心を得る。
この様な大国は小国の人々も養いたいと思うだけであり、
小国はそんな大国の役に立ちたいと思うだけである。
これらの国々がお互いに望みを叶えようとするならば、
まず力のある大国の側がへりくだるべきである。

************************

威張らず謙虚にへりくだる方が国も人も徳(得)をする。
まして、本当に力があれば虚勢を張る必要などない。
むしろ、下手に出る方が、強制するより有効なのだ。