あやか と しょうま のパパのブログ

パパから彩加と匠真へのてがみです。いつかよんでもらえたら、たのしくおはなししよう!

第5章の28(極意)

2016-01-18 21:27:53 | 老子
以下 http://mage8.com/magetan/roushi07.html より引用

第六十八章

原文
善爲士者不武。善戰者不怒。善勝敵者不與。善用人者爲之下。
是謂不爭之徳、是謂用人之力、是謂配天。古之極。

書き下し文
善く士たる者は武ならず。善く戦う者は怒らず。
善く敵に勝つ者は与(とも)にせず。
善く人を用うる者はこれが下と為(な)る。
これを不争の徳と謂(い)い、これを人の力を用うと謂い、
これを天に配(はい)すと謂う。古えの極(きょく)なり。

現代語訳
良い武人というのは猛々しくない。
戦いが上手い者は怒りを見せない。
勝利するのが上手い者は敵とは争わない。
人を使うのが上手い者は相手にへりくだっている。
こういうのを「争わない徳」と言い、
「人の力を活用する」と言い、
「天と並ぶ」と言って、古くからの法則である。

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最後の一行だけ、天に配するは、天に並ぶではなく、
天に並べる、天に配置する、すなわち「天の采配」で、
そこは、「天の采配と言い、古くからの極意である。」
と訳すと、腑に落ちる。

つまり、天の法則の極意とは、争わず人の力を活用し、
怒りに左右させず冷静に判断し、無駄な争いを避けて、
威張らず下手に出て上手に人を使うことである。

天の味方する法則とは、まるで商人の極意ではないか。
武人の極意もまた同じなのか?なるほど!同じなんだ!