以下 http://mage8.com/magetan/roushi06.html より引用
第六十章
原文
治大國、若烹小鮮。以道莅天下、其鬼不神。
非其鬼不神、其神不傷人。
非其神不傷人、聖人亦不傷人。
夫兩不相傷。故徳交歸焉。
書き下し文
大国を治むるは、小鮮(しょうせん)を烹(に)るが若(ごと)し。
道を以(も)って天下に莅(のぞ)めば、その鬼(き)も神(しん)ならず。
その鬼の神ならざるに非(あら)ず、その神も人を傷(そこな)わず。
その神も人を傷わざるに非ず、聖人もまた人を傷わず。
それ両(ふた)つながら相い傷わず。故に徳こもごも焉(これ)に帰す。
現代語訳
大きな国を治める時には、
小魚を煮る時の様に無闇にかき回さずじっとしてると良い。
この様に「道」にしたがって世の中を治めるならば、
鬼神が人に祟(たた)りを為す事が無い。
鬼神が人に祟りを為さないだけで無く、
祟りそのものが人に害を為す事も無いのだ。
祟りが人に害を為す事が無いだけで無く、
「道」を知った聖人の政治も人に害を為す事は無い。
こうして鬼神も人も害を為す事が無いので、
その恩恵が人々の身に降り注ぐのである。
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道徳を行う者には、鬼神も危害を加えることができない。
道徳こそが最強なのだ。だから道徳(良心)さえ守ってさえいれば、
迷うことはない。一歩一歩着実に前へ進もう!
人生は長いようで短く、短いようで長い。まるで登山のようだ。
弱火でコトコト煮るように、焦らず、じっくり努力しよう!