あやか と しょうま のパパのブログ

パパから彩加と匠真へのてがみです。いつかよんでもらえたら、たのしくおはなししよう!

第5章の16(玄同)

2016-01-06 23:05:37 | 老子
以下 http://mage8.com/magetan/roushi06.html より引用

第五十六章

原文
知者不言、言者不知。
塞其兌、閉其門、挫其鋭、解其紛、
和其光、同其塵。是謂玄同。
故不可得而親、不可得而疏。
不可得而利、不可得而害。
不可得而貴、不可得而賤。
故爲天下貴。

書き下し文
知る者は言わず、言う者は知らず。その兌(あな)を塞(ふさ)ぎて、
その門を閉し、その鋭(えい)を挫(くじ)いて、その紛(ふん)を解(と)き、
その光を和(やわら)げて、その塵(ちり)に同(おな)じくす。
これを玄同(げんどう)と謂(い)う。
故に得て親しむべからず、得て疏(うと)んずべからず。
得て利すべからず、得て害すべからず。
得て貴(たっと)ぶべからず、得て賤(いや)しむべからず。
故に天下の貴きとなる。

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(12/7追記)
本当に真理を知っている者は言わず、言うものは本当は知らない。
目耳鼻などの感覚器官に惑わされず、神経を尖らせず、心の混乱を解き、
自分が優れていると主張する自意識を和げて、世間に紛れて同化する。
これを玄同(神秘の同化)と言う。
玄同を体得した人は、一般の人とまるで見分けがつかないので、
親しむことができず、疎んじることもできない。
利益を与えることができず、害することもできない。
貴ぶことができず、見下すこともできない。
そんな人が実は貴き聖人なのだ。