あやか と しょうま のパパのブログ

パパから彩加と匠真へのてがみです。いつかよんでもらえたら、たのしくおはなししよう!

第5章の29(無敵)

2016-01-19 21:36:11 | 老子
以下 http://mage8.com/magetan/roushi07.html より引用

第六十九章

原文
用兵有言、吾不敢爲主而爲客、不敢進寸而退尺。
是謂行無行、攘無臂、執無兵、扔無敵。
禍莫大於輕敵。輕敵幾喪吾寳。故抗兵相如、哀者勝矣。

書き下し文
兵を用うるに言えること有り。
吾(わ)れ敢えて主(しゅ)と為(な)らずして客(かく)と為り、
敢えて寸(しん)を進まずして尺(しゃく)を退けと。
これを行くに行(みち)無く、攘(はら)うに臂(うで)無く、
執(と)るに兵無く、扔(つ)くに敵無しと謂(い)う。
禍(わざわ)いは敵を軽んずるより大なるは莫(な)し。
敵を軽んずれば幾(ほと)んど吾が宝を喪(うしな)わん。
故に兵を抗(あ)げて相い如(し)けば、哀しむ者勝つ。

現代語訳
用兵術にこんな言葉がある、「こちらから攻撃するよりは、
むしろ守って応戦せよ。わずかの距離を進軍するよりは、
むしろ大きく後退せよ」と。
これは「行軍しようにも道が無く」
「振り上げようにも腕が無く」「命令しようにも兵が無く」
「攻撃しようにも敵がいない」と言われる事である。
戦いにおいては敵を軽視する事以上の災いは無い。
敵を軽視すれば私の言う三つの宝、
「慈しみの心」「倹しく暮らす事」「人に先んじようとしない事」
の効力をほとんど失ってしまう。
だから同兵力での戦いの時には、
慈しみの心で事態を哀しむ方が勝つのだ。

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1/24追記
敵を軽視すれば、ほとんどの宝(命・財産)を失ってしまう。
悲しみの心は親心。良心にかなう。だからとても強いのだ。