以下 http://mage8.com/magetan/roushi06.html より引用
第五十八章
原文
其政悶悶、其民醇醇。其政察察、其民缺缺。
禍兮福之所倚、福兮禍之所伏。
孰知其極。其無正。正復爲奇、善復爲訞。
人之迷、其日固久。
是以聖人、方而不割、廉而不劌、直而不肆、光而不耀。
書き下し文
その政(まつりごと)悶悶(もんもん)たれば、
その民は醇醇(じゅんじゅん)たり。
その政察察(さつさつ)たれば、その民は欠欠(けつけつ)たり。
禍いは福の倚(よ)る所、福は禍いの伏(ふ)す所。
孰(た)れかその極を知らん。それ正なし。
正は復(ま)た奇と為(な)り、善は復た訞(よう)と為る。
人の迷えるや、その日固(もと)より久し。
ここを以(も)って聖人は、方なるも而(しか)も割(さ)かず、
廉(れん)なるも而も劌(そこな)わず、直なるも而も肆(の)びず、
光あるも而も耀(かがや)かず。
****************************
政治が、寛容で大らかであれば、民はとても純真となる。
政治が規則などで堅苦しければ、民の心はちっとも満たされない。
災いには幸福が寄り添い、幸福の影には災いが隠れている。
誰がその究極の事実を知るだろうか?誰も正確には分からない。
正しいことも怪しくなったり、善人もまた怪しげな悪人となりえる。
人の迷い苦みとは、昔からも続いていることだ。
だから聖人は、自分が方正でも人を非難せず、清廉でも責めず、
正しくても自己主張せず、高い能力があっても自慢したりしない。
清く、奢らず、油断せず、謙虚に、我欲よりも良心を尊重しよう!
第五十八章
原文
其政悶悶、其民醇醇。其政察察、其民缺缺。
禍兮福之所倚、福兮禍之所伏。
孰知其極。其無正。正復爲奇、善復爲訞。
人之迷、其日固久。
是以聖人、方而不割、廉而不劌、直而不肆、光而不耀。
書き下し文
その政(まつりごと)悶悶(もんもん)たれば、
その民は醇醇(じゅんじゅん)たり。
その政察察(さつさつ)たれば、その民は欠欠(けつけつ)たり。
禍いは福の倚(よ)る所、福は禍いの伏(ふ)す所。
孰(た)れかその極を知らん。それ正なし。
正は復(ま)た奇と為(な)り、善は復た訞(よう)と為る。
人の迷えるや、その日固(もと)より久し。
ここを以(も)って聖人は、方なるも而(しか)も割(さ)かず、
廉(れん)なるも而も劌(そこな)わず、直なるも而も肆(の)びず、
光あるも而も耀(かがや)かず。
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政治が、寛容で大らかであれば、民はとても純真となる。
政治が規則などで堅苦しければ、民の心はちっとも満たされない。
災いには幸福が寄り添い、幸福の影には災いが隠れている。
誰がその究極の事実を知るだろうか?誰も正確には分からない。
正しいことも怪しくなったり、善人もまた怪しげな悪人となりえる。
人の迷い苦みとは、昔からも続いていることだ。
だから聖人は、自分が方正でも人を非難せず、清廉でも責めず、
正しくても自己主張せず、高い能力があっても自慢したりしない。
清く、奢らず、油断せず、謙虚に、我欲よりも良心を尊重しよう!