ニョロにちは、グレーターサイレン&鮎の塩焼キングです。
随分、余分な記事ばかり書いてきましたが
やっと夏眠についての恐怖話をば。
忘れもしない昨年の5月22日深夜・・・
(すでに23日になっていたかも)
酔っ払って帰宅した私は、既に寝てしまった
家族などには目もくれず、買ったばかりの
カワエエ、サイレンちゃんの水槽を眺めに行きました。
当時はまだ歯ブラシ程度の長さのドジョウっ子だった
サイレンちゃんのお気に入りはパイプの横。
縦になって蝉のようにパイプにつかまる仕草がキュートです。
と・こ・ろ・が・・・
どこをどう見ても水槽の中に
サイレンちゃんが・・・・・・
い
な
い
!
一瞬脳裏をよぎったのは、一昨年の12月・・・
当時健在だったウーパーちゃんが水槽を
飛び出した事件。
もやし・・もとい
もしや!?
恐る恐る足元を見下ろすと
寸でのところで踏みつぶさなかったものの
動かない細長いニョロニョロ君が・・・・・。
オーマイガッ!!!!!!!
飼って一カ月もしないで、もう昇天ToT
がっくりと膝をつき、優しく抱き抱えると
ニョロリン!
(TwT) 生きてるじゃん!!
すかさず水槽へシュートイン!
奴は弱弱しく水底へ逃げ込んでいきました。
ひとまず生きてた安堵に胸をなでおろすと
何やら手がネチョリ。
ネバネバが手にびっしり付いています。
そして、水槽の中のサイレンの身体から粘膜が
ビロビロと剥がれおちて行くのが見えました。
あー、これが夏眠用の繭なのねー
と感心して眺めた次第。
さて、ここでサイレンの命を救った夏眠について。
夏眠とは乾季に水が乾ききった際、
土中にもぐり粘膜を分泌し繭をつくり、次の雨季まで
代謝を落とししのぎきるサイレンの奥の手です。
似たような身体の魚類のハイギョさんなんかも
するんだとか。
まぁ、自然に見られる夏眠は徐々に繭を形成するのでしょう。
今回のネバネバがそのまま夏眠とは言い切れません。
しかし、そういった能力が備わっていたからこそ
完全水棲のサイレンちゃんが水槽外に飛び出しても
死ななかったのでしょう!!
あの、かわええ、パイプ縦どまりがトラップでした。
そのままの姿勢で勢いをつければ水槽を飛び出せたのですね。
以来、蓋をするのみならず、蓋の切り欠けから飛び出さないよう
バスタオルをかけて寝るようにしました。
あんまり怖いので昼間もバスタオルをかけっぱなし。
暗いところが大好きなサイレンにとっては嬉しいでしょうが、
これですよ、これ^^;
鑑賞魚の水槽としては失格!0点な景観です!
弱って逝ってしまうこともなく
すくすく育ったサイレンちゃん♪
50cmを超えたくらいで、このバスタオルもお役御免
と相成りました。
しかしまぁ、生命力の強いこと強いこと。
多少の乾燥にも耐えるその頑強さも魅力です。
飛び出した際、手を骨折したようで、しなやかで
美しかった右前脚の指は不自然な生え方で
固定され、今でも多少痛々しさが残ってはおりますが
生きてりゃいいのさ!
グレーターサイレン万歳!
ここで妄想・・・
もし昼間に飛び出していたら・・・
1、飛び出す
2、苦しい
3、夏眠の準備
4、繭完成
5、さて、果報は寝て待て
6、ウィィィィーーーーーン ←ここ注目
7、はて何の音
8、ルンバが起動 そ・し・て
キャーーーーーーーーー\(ToT)/
夜中で良かった。
飲んで帰りが遅くなって良かった。
真っ先に水槽の様子を見に行って良かった。
踏まないで良かった。
自分も含め、今この瞬間を生きてる
奇跡に感謝でございます。