爆炎乳 Backyennew Blog

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レーシングカーのカラーリングデザイン

2008-03-27 22:08:04 | カッシーの日々
小さいながらもデザイナーとしての看板を立てていると、面白い仕事が飛び込んでくる事がある。
レーシングカーのカラーリングデザインを依頼された。

まさか、一生のうちで実車のカラーリングを手がけるとは思わなんだ。
心の準備なんか毛頭ない上に、知識もない。
家電製品なんかの小さいものぐらいしか経験はないし、依頼を受けたのが、ワンフェスの1週間前の修羅場。
拍車をかけて修羅場の火力は強まったのだった…。

不思議なもので、皆さんも経験があろうと思いますが、忙しい時ほど更に忙しくなるものです。
修羅場大炎上のバースト状態であればあるほど、脳のどこかが物凄く研ぎ澄まされてギラギラにひらめきを見せる時があります。
マリオで言ったらスター状態。
実生活で狙っては出来ませんが、面白いものですね。

結果としては、2日でデザインを納品して採用となりました。
気に入って頂けました。

デザインはこれ。

車種はインテグラ。
コンセプトは、メインスポンサーであるSHIBAZO(柴田造園) MRSの造園のイメージ。
SHIBAZOのCI(コーポレートアイデンティティー)カラーでもある、自然のイメージの緑、土のイメージの茶色を使用。
パターンは葉っぱのキャラクターを散らせてスピード感を表現しました。

今回面白いのは、レーシングカー(ジムカーナ)である所。
依頼者がドライバーだったので、その世界に詳しく相談しながらデザインを進められたのが良かったと思われます。
模型レベルでしかカラーリングなんて考えた事がないので、実車が人間の目線で見た時にどう見えるか、くるくる回るジムカーナレースにおいて遠目でどう見えるか等、勉強になりました。
確かに模型(ミニカー然り、飛行機然り)で見てかっこいいと思っていても実物や実車の写真(動画)とに差がある事って経験があります。
模型はどうしても目線が高くなりますからね。


実車はこうなりました。






スポンサーマークは、今後スペーシングを考えて完成度が上がるそうです。

僕の勉強不足も手伝って(?)どの車にも似ていない奇特なデザインとなった様です。
「目立ちたい」と言う要望には十分応えられた様です。

ドライバー兼依頼者の安藤将志選手は、2007年度中部地区で優勝し、今回この車で全日本ジムカーナ選手権(3月16日)に出場しました。
写真はその時の様子で、動画でも見させてもらいましたが、狙い通り格好良くし上がった模様。
解説アナウンサーも「インパクトあるカラーリング!」と触れていて、ニヤリ。

結果はN2クラス第8位
おめでとうございます!!
日本八速い男、2008年度は始まったばかりだ。がんばれー!!



マフラーの上に青色で[旅館木塵]って入っているけど、もう少しステッカーを渡しておこう。
[Designed By Backyennew]も貼ってもらおうかな?(悪ノリ)

巷で噂のあいつに挑戦

2008-03-16 22:33:56 | スペースチャンネル5
Spaz Stixの塗料って知っています?
メッキ的な塗料って色々試したけど、絶対メッキにかなわなくて…
そして塗面が弱い事が多い。
メカのジャンルでは、スケールモデルみたいにメッキ表現が重要ではないので、ある程度諦めていました。

しかし、ロボ(銀)が仲間の体に映り込む自分の姿を眺めて楽しむ、という設定が在る以上メッキに近づきたいと思ったのです。
で、調べてみますとSpazStixに行き当たったというわけです。
購入してみました。

説明書も詳しく書いてあって良心的。

ミーラークロームは、いろんなもので現在試験中。
ちょっとコツが要るみたいです。
でも何だか凄そう。

とりあえず塗料の使い勝手を知る為と、ロボの自由なカラーリングの可能性拡大の為(大義)に偏向カラーを使ってみました。


ほほう。
撮影している自分が映りますな。
上下とも同じ偏向カラーなのですが、全く違う色の様。
こいつを塗装して気がついたのですが、ロボって偏向カラーやパール塗装にとても向いています。
単純な凸局面(頭)と凹局面(胴)が綺麗な光のグラデーションを生むわけです。
ロボのこの体型で綺麗にミラークロームの塗装が出来れば、魚眼レンズで撮った写真の様に自分が映り込むわけでしょう?
楽しみです。

偏向カラーのこのロボは相当異色な感じにします。
ワイルドスピードに出てくるみたいな感じに仕上げようかしら(笑)
ああいう文化はあまり興味は無いけど、塗装の技術と独特のセンスは勉強になる所が在ると思うのです.
ちょっとそっち方向の雑誌とか買って来てみるか…
で、悪ぶってるロボとか可愛いかもしれんね。


ちなみに前回作った銀色のロボは、ガイアカラーのスターブライトシルバーです。
メッキの鏡面の様には行きませんが綺麗な銀色ですよ。


新しい流れ

2008-03-12 22:11:15 | カッシーの日々
すっかり忘れていましたが、2008年冬のワンフェスは20代最後のワンフェスだったんですね。
夏は、30代最初のワンフェスです。
よろしくお願いします。

WF2008Wでは、沢山のお客さんがブースに訪れてくれました。
結構皆さんこのブログを楽しんでくれている様で、ありがとうございます。
そして、僕の実家の宿『木塵(もくじん)』にも興味を持ってくれたらしく、
「今度泊まりに行きたいです。」なんて声をかけてくれた方も居ました。
僕は、そこで働いているので、いつでも来て頂けたら嬉しいです。
なんていう、新しい流れを感じたのです。

もしよろしければ爆炎乳の工場見学も、どうぞ。


提案:こんなのはどうだろう?
『積んであるのを1つ減らす合宿!』
皆で木塵に集まって、プラモデル(ガレキ)を作ります。
完成を目指して。
連休を使って、2泊3日位の合宿。
各自が使い慣れた道具と“積んである”キットを持って集まります。
忘れたり、初心者の方でも、ある程度の道具は僕が用意できますしね。交流の場にもなるかもね。
天気のいい日には、外にも出ましょう。白馬の観光、温泉にも行っときますか。
奥さんは、うちの嫁さんと編み物や簡単なガラス細工なんかどうでしょう?
プラモデルに集中する合宿なんて楽しいと思いますよ。
是非、ご参加ください。

…なんていう企画。
楽しいだろうな~(主に俺が)
そして不安なのが、こういうのを告知したとき、どれほど集まるのだろう?
木塵のスケジュールからすると、春か秋になります。
自然の食材が充実する時期ですので、食事は満足いただける様にがんばれます。

模型の趣味は、完成品を見る事と見せる事が主役となっています。
しかし、作っている人は気づいているんですが、その過程こそ主役なんですよね。(時間的にも)
このブログを書く様になって確信し始めました。
模型の過程は見せたいし、他の人のも見たいものなんですよ。
そんなコミュニケーションの場が作れたら、楽しいかな?と。
学生時代の部活はそう(過程を見せ合える様)在りましたが、大人になった今は厳しい。
場が作れる可能性のある僕が声をあげたらどうなるだろうと。
で、今回のワンフェスから帰って来て…いけるかな?と思ったのです。
先ほど触れた不安は拭えないので、ちょっと考え(企画)を漏らしてみました。


さらっと書こうと思ったのに長くなってしまいました。
不安なせいで、言い訳がましいのですよ。
やってみたら良いんですよね。
プレ告知ってことで。
意見や提案がございましたら、ありがたく頂戴します。

ライラの冒険を見ました

2008-03-11 22:08:38 | カッシーの日々
無料鑑賞招待状が当選しまして…

これはラッキー。
観に行きました。


以下ネタバレが含まれます。


一番の特徴は『ダイモン』。
これがどのように扱われるのかが楽しみで、観に行ったのです。
“スタンド(ジョジョ)”や“ミギー(寄生獣)”の様な事だろうと思っていたのです。
『マトリックス レボリューション』では、見たいと思っていた実写の『ドラゴンボール』が観れて大興奮だった僕は、『ジョジョ』が観れるんじゃないかと期待しすぎてしまったのかもしれません。
“スタンド”や“ミギー”なんかは、メリットとデメリットがよく設計されているなぁと再認識させられました。
今の所(3部作の1つ目なので期待を込めて)“ダイモン”は弱点としてしか描かれていません。
きっと素晴らしい魅力があるのでしょう。
だって、あんなに“ダイモン”を欲しがる熊さんがいたり…欲しい理由は説明無し。

あと羅針盤…
ゲームの攻略本?
壁にぶつかった時に主人公達は、知恵と勇気と友情を振り絞って、そいつを解決して頂きたい。
運と攻略本を片手にズンズン進まれても、僕の参考にならないっす。

でも、せっかく無料で入口に立たせてもらったんだから最後まで付き合いましょう!!
2作目と3作目もちゃんと映画館に足を運びますよ。
僕なりの楽しみ方も在ったしね。
いろんなシーンで、デュマシオンとその仲間達(聖刻群狼伝)に置き換えて見えるシーンが沢山在りました。
戦闘シーンでは、人間を操兵に勝手に置き換えて観ていました、楽しー(ダイモンも黄金の羅針盤も関係ねー!!)
アグライアが出ていましたよ。ビリーのお母さんは、僕のアグライアのイメージに近い声と顔でした。


タダで観といて辛口かしら?
僕は、映画を観ての評価が悪く傾く事ってあまり無いんですけど、自分でも驚いています。
それにしても、全編通してライラがかわいく

大惨事

2008-03-10 22:50:06 | カッシーの日々
ウェーブのポリキャップが絶版になるそうです(種類による)
爆炎乳のキットの設計に採用しています。しかも結構大量に…痛。

対応策を記しますので、御参考ください。

現在の所確定しているのが、2つ(をよく使っているんだ、これが!)
1つ目は、VOX系のキットに必要なこの『P-capφ5』

爆炎乳での使用方法は2パターン
1パターン目は、この状態のまま使用する方法。その場合の対処方法。

ウェーブ『PC-05』を使用します。上からA,B,C,Dの4種類があります。
その中の『C』を使用。

それと組み合わせるのが、コトブキヤ『スタートセット1』等

これは、何でも良いです。ウェーブの5mmの軸は回転する様には使わないので、そこに保持できる様に『φ3mmの穴が中心に開いたφ5mmの棒』が必要です。
プラ棒でもOK。

長さを調節して加工しましたら…

問題なく使用できます。


2パターン目の使用方法の対処方法
5mmのウデをカットした上での使用。

『PC-05のA』を使用します。

下図の様にウデと角をカットします。

今までの様に…。

はめ込んで、使用できます。

股関節等の両側から挟み込むタイプの場所は、『A』の立方体の8カ所全ての角をカットして使用してください。


2つ目は、VOX系のキットやロボにも必要『B-joint Black』
これはもう相当前から無かった様な予感。
対処方法としては、イエローサブマリンの『関節技』シリーズ等で代用できます。一回前のブログで銀色のロボが関節技を採用しています。
使った事が無いのですが、パラベラムでも代用できたとの報告(お客さん完成報告より:ありがとうございます)もありました。


現在、店頭在庫のみとなっている様で、両方ともかき集めています。
必要な方はご連絡ください。定価+送料でお譲りします。

今日は長くなりました。

ヘーんしんっ!

2008-03-04 23:57:56 | スペースチャンネル5
本日は人気者、ロボ君の一発芸を…

「葉っぱを頭にのせまして~」

「へーんしんっ!」

しゃきーん!!
…だそうです。


もう一つ銀色バージョンを作りました。
詳しい方はご存知の通り、これは『ロボ(銀/歩行型)』といって、対太陽光コーティング処理が行われている様です。
つまり宇宙用。リックロボ?(笑)
仲間同士で映り込む自分の姿をみて楽しんでいるんですって。可愛い。
こうみると、仮面ライダーに見えなくもない。
今、僕の部屋では先輩の『ロボ(黒/歩行型)』と並んで漫才をしています。

さて、作るに際して…

今回初めてウレタンクリアーを使用しました。
GP1です。
扱いが少々めんどくさいです。
そして、1000番磨き、コンパウンド粗目→細目→仕上げ、ワックスまでの行程を行いました。
うっとりするほどの艶です。
他と比べ物にならないと言われるのがよくわかります。

ワンフェスに来てもらった方は解ると思いますが(にしか解らない表現を以下でします)、ロボの地面に立っていた方(左側)は、ガイアカラーのEx-クリアーで、台座のバネで浮いていた方(右側)はEx-蛍光クリアーでラストコーティングをしていて少し仕上がりが違ったと思います。
ロボはカーモデルと違うので、仕上げは普通のクリアーで十分じゃないかな?とも思うのでした。
しかし、ウレタンにはうっとり。
そして、Ex-蛍光クリアーは綺麗だけど、キリンビールの瓶みてぇになるな~と感じるのでした。

このロボは、ガレージキット初めての人やネタを知らない人にも買って頂いたので、少しでも完成に近づける様に気づいたコツを紹介して行きます。

口の接着をする時、接着剤を頭と銅の穴に入れて、バネを差し込んで硬化を待つのですが、何かしらで固定が必要です。
鉛筆等(写真ではボールペンのキャップ)に両面テープを巻いて、噛ませてやると、好きな角度で固定し安いですよ。
もっと捻った角度なんかにしたい人は、油粘土を噛ませても良いでしょうね。
コツってやつは、模型製作に慣れてくると無意識にやってしまっていて自分でもコツかどうか解らなくなってしまっている模型ジャンキーです。
少しでも解らない事があったら連絡をください。メールが解りやすいですね、画像も付けられるし。

ところでロボ(に限らず、ガレージキット)は、買った人が好きな色に塗れば良いと思うんです。設定に忠実にするのも趣味の一つですが自由な発想で是非塗っちゃってください。
特にロボは楽しいと思うのです。
スペチャンを知らずに購入された方は、チャンスですよ!
僕は、黒、銀と終わったので後は色々遊んでみます。グレイトフルデッド/デッドベアのサイケデリックな配色やパターンは、参考になるなぁ。きっとロボにも似合うぞ。