【戦中の広島県の軍都、呉を舞台にした家族ドラマ。主人公、すずは広島市から呉へ嫁ぎ、新しい家族、新しい街、新しい世界に戸惑う。しかし、一日一日を確かに健気に生きていく…。
しかし戦況は厳しくなり、配給も乏しく日々の生活に陰りが…。そして昭和20年3月、ついに呉の街にも大規模な空襲が!
戦争という容赦のない暗雲の中、すずは、ただひたすら日々を誠実に生きていく。大空襲、原爆投下、終戦。歴史の酷い歯車が一人の女性の小さな世界をゆがませていく。そして…。】
絵を描くのが好きなすずさん。おっとりしたすずさん。大人なのに迷子になるすずさん。
「はてさて、ほんとに困ったねえ」
>「みんなが、笑ろうて暮らせりゃ、ええのにねえ」
>夢・・・今さめたらおもしろうない。
>過ぎた事、選ばんかった道、みな、さめて終わった夢と変わりゃあせんな。・・・お前はほんまフツーじゃのう。
わしゃ、どこで人間の当たり前を外されたんじゃろうのう。英霊呼ばわりは勘弁じゃ。お前はフツーでおってくれ。(水兵になった幼馴染)
フツーのすずさん。フツーのはるみちゃん。フツーの人がフツーに笑っていられる居場所が、空襲という破壊行為によって奪われる。
>「呉の皆さん、がんばってください。呉の皆さん、がんばってください」(空襲時、ラジオ放送)
何をどうがんばるんじゃ!
あんただけでも死なんでよかった。ケガの治りが早ようてよかった。
何がどうよかったんか、さっぱりわからん!(絵をかいてた右手と一緒に姪のはるちゃんを亡くしたすずさん、、、)
>すず。わしを思い出すなら笑ろうてくれ。この世界でフツーで、まともでおってくれ!!
戦中戦後の物不足。配給もままならない。
「泣いてばかりじゃもったいない。、、、塩分がねー」
笑って、フツーの生活をしていこう、、、
戦争、破壊行為、暴力行為、、、フツーの人の暮らしを脅かすものは要らない。
星5つ
とてもいい作品でした。
フツーの「まとも」な人間でいたいですね。
戦争などの暴力行為は「まとも」な人間のやることじゃないですもんね。
したっけ。