楽しく食べる、食べすぎない（「脳に免疫力をつければ病気にならない」苫米地英人）

健康には脳の免疫力を高めるのがいい、というお話のつづきですが、一般的に言われる健康法の中には間違った健康法、かえって不健康にしているものもあるそうです。

×　一日一食は健康によい
○　食べたいものを食べるのが健康によい

糖質制限とかグリンスムージーとか色々な食事療法があるが、それは「確信」するなら効くけど、確信できなければ効かない。
健康を決めているのは食べ物ではなく脳なのだから、どういう心持ちで食べるか、脳でどういうイメージを描いて食べるのかが、健康を左右する。

脳の免疫力を高めるために最も大切なことは楽しく食べることです！

一食や一日のなかでバランスを、ではなく、体としては約一ヶ月のなかで栄養バランス（人体に必要な十大元素）がとれれば大丈夫。（人間の代謝は最短で２２日。多くの器官は２８日周期）

当たり前の食事をしていれば、体に必要なものはだいたい過不足なくとることはできている。「～を食べなきゃ」と神経質になるとかえって健康に悪いだけ。大きく片寄った場合は、今日は野菜を多めにしようとか一ヶ月の間に調整できればいいし、普通に生活をしてればほとんど気にすることはないそうです。

つまり、「健康、健康」と食べる物に神経質になるな、気楽に楽しく食べましょう、ということですね。
残さず食べなきゃダメ、これ食べなきゃいけません、などうるさく言われたり、考えたりすれば食べることが嫌になって（脳の免疫力が下がって）しまいますからね。最近、給食指導や家庭でのしつけも、少しずつ見直されてきてますね。 好き嫌いをしなさいというのではなく、楽しく自由に食べるなかで、理性的に好き嫌いはなくしていけるのです。 

食事と健康の関係で考えるべきなのは、
　　　「何を食べるか」よりも、「どれだけ食べるか」

一日一食では空腹の時間が長く胃酸で胃がやられてしまう。一日分を一遍に摂ろうと思うと食べすぎになってしまう。

お腹が空いたときに、腹五分目を食べる

のがいいそうです。現代人は一日三食の習慣になってるので、一日に三回、腹五分目で食べるのが健康によい。食べ過ぎないこと、腹五分目で食べ終えること。お腹いっぱいまで食べるのは、食べすぎ。食べた後に眠くなるのも食べすぎ。食べすぎると生活習慣病を引き起こします。

どうしても食べすぎる人は、食べる前に食べる量を決めてそれをイメージする。
「お腹いっぱいまで食べてしまう」というのでは動物と同じ。理性を働かせて腹五分目で食べる。（今の時代、特に日本ではふつう餓死することはないからね。） 

ただし、”体が弱ってる”と感じるときは、何でも食べたい物を食べたいだけ食べる。ポイントは
「食事で体が回復して強くなっていく様子をイメージしながら食べること」

風邪を引いたときも、食べ物から体に入った栄養素がウイルスをなぎ倒し、傷ついた細胞を修復しているイメージをすれば、実際に免疫力が上がり、回復が早くなる。

「栄養が体の隅々まで行きわたりますます健康になる。元気になる」とイメージすると、免疫力が上がり、腹五分目で満足感をおぼえることもできる。 

 

好き嫌いは心の問題。心の健康を保つために、好き（快楽を求める欲）も嫌い（怒り）も、大きくならないように、食事は穏やかにできるようにしたいものです。食事は体に必要な材料補給、体を動かすエネルギー補給にすぎません。あまり欲で食べないようにしたいです。欲でなければ好きなものばかり食べることもなくなるし、嫌なものは食べなくてもいいけど、必要なんだと思えば嫌だと思わなくなる。”欲”ではなく、体が”必要”としているものを楽しく気楽に食べるのが一番だと思います。（欲と必要の見極めが”理性”ですね） 

歳を取ってくると、身体は老化してくるので自然と胃に負担になるものは避けたくなるし、たくさん食べられなくなってきます。自分の体と相談しながら、ですね。