今日も、ぼちぼち行こう!
【黒澤明の監督デビュー作『姿三四郎』の大ヒットを受けて急遽製作・公開された続編。三四郎に敗れた檜垣源之助の下に、兄の敵討ちをするため弟の鉄心と源三郎が上京して来る。ふたりからの果たし状を受け取った三四郎は、彼らの待つ雪の天狗峠に向かう。】
「続」の字が古い~ 変換できない~
1945年 、昭和20年の作品。 何と終戦の年です。
音質がむちゃくちゃ悪くて、セリフがよくわからない所もありますが、ボリュームをめいっぱい上げて雑音を無視して聞くと聞けます。
画質も悪くて、暗くてよくわからない所もあります(効果?)。なんせ、終戦の年にできた作品だから・・・
しか~し、やっぱり黒澤監督はすごい。 とても面白い、いい作品でした。
外国人がボクシング?をして殴り合うのを観客が笑いながら、興奮して観る。相手がのびたのを見て大喜びする。その様子を見て、暗い気持ちになる三四郎。これは自分とは道がちがう。道ではない。
試合に出ないかと誘われ、見せ物には出ないと断る。
三四郎は強くなったが、倒した相手の事を考えると心が晴れない。敵も増える。なぜ自分は人から恨まれるのか。
敵討ちにやってきた鉄心。鉄心には礼がない。敵意しかない。・・・道がない。
天狗峠での試合。敗れた鉄心兄弟をやさしく介抱する三四郎。つい眠ってしまう。
その隙に三四郎を殺そうとナタを振り上げる源三郎。その時、ぐっすり眠る三四郎が夢を見て微笑む。
その無心、邪気のなさに源三郎の殺意は消えてしまう。そして、
「負けた・・・」
その様子を見ていた鉄心も
「負けた・・・」
これぞ武道。 「人の道」。 相手を思いやる心がなければ「人」とはいえない。
武蔵も三四郎も、ほんとうに強い人は心がやさしいのです。
(やさしさには、どんなものも敵いません)
星5つ
柔道界で、パワハラのような事件がありましたね。
私欲に負けてあせったり、高慢になったりということがあるのかもしれないですね。
柔「術」ではなく、「道」をめざしてほしいですね。
>武蔵も三四郎も、ほんとうに強い人は心がやさしいのです。(やさしさには、どんなものも敵いません)
前回も書きましたように、柔道界の上層部は腐っています。
でも柔の道に励んでいる若者もきっといると信じます。
スポーツマンらしく心やさしく、強い若者が現れるのを期待します。
大昔、少し柔道をかじったものからの願いです。