バッハと音楽についての道草日記

~気になる音楽、ドラマ、書籍、雑誌等についての雑記帳~

ゼレンカの「悲しみの哀歌」

2008-09-27 20:56:36 | 音楽

Scan10368 最近、少し涼しくなってきましたが、色々な法改正の対応に追われて、まだまだ年内は忙しい状況が続きそうです。
ドイツ・ハルモニア・ムンディ創立50周年記念シリーズの1つである「ゼレンカ:エレミアの哀歌(全曲)」(BMG:BVCD 38203)(ルネ・ヤーコプス指揮、バーゼル・スコラ・カントールム器楽合奏団)(録音:1982年11月22-27日、カントン・ソロトゥルン州、ゼーウェン教会、スイス)を聞いてみました。ゼレンカについては、1972年にアルヒーフで初録音した「6つのトリオ・ソナタ」(POCC-1058/9)を聞いてから、バッハに次ぐお気に入りの作曲家になっています。とは言っても、あまり国内では発売されていないので、CDはわずか3枚しか持っていません....。
この曲の詳細およびゼレンカの生涯については、解説書に磯山雅氏が解り易く書かれておりますので省略しますが、ゼレンカの晩年がバッハと同じような境遇で、生前に周囲から高い評価が得られなかったのは非常に残念です。この「悲しみの哀歌」は、厳粛で、敬虔で、心にジワッと染み入り、気持ちが落ち着きます。バッハの教会カンタータを彷彿させる所がありますが、また違った魅力があり、新鮮に感じました。磯山氏による解説には、『バロック時代におけるカトリック教会音楽の、最高の成果のひとつ』と記載されています。益々、ゼレンカの曲が聞きたくなってきました