ベア日記

幸せ。嬉しい。楽しい。美味しい。 心が動いたことを綴っていきます。

ナマコ!

2007-08-11 21:31:14 | 芝居
8/7-8/12「売春捜査官」@紀伊國屋ホール 1列目で観劇。
去年と、昼と続けて観た「クラゲ」が私の中でベーシックなバージョンなので、
ベテラン勢が演じる「ナマコ」は、これってあり~?と驚きが多かったチーム。

まず、久しぶりに舞台で拝見した、嶋さんの万平。
髪型が素敵に「ハゲ」になってる~。
武田さん演じる熊田の衣装が、紫のスーツって...でも、かっこいい。

小川さん演じる大山の首に足を乗せたり、思い切りお腹を蹴ったり、
黒谷伝兵衛はここでも炸裂!

3人の男性陣が振りまわされているのも面白い。
でも、その図が、男対女にも思え、
「相手が女となりゃあ、普段憎みあってた男共が突然団結して女を潰しにかかる」
という台詞を思い出す。

4人それぞれ、舞台の空気を動かす力を持っているのがすごかった。
浜辺のシーンでは、熊田さんに説得され、
最後の相撲では、李先輩に泣かされ、
大山さんの死ぬシーンは、涙が止まらなくなった。

ベテラン勢の芝居をもっともっと観たくなったそんな1本でした。

一度、部長を振り返って、故郷に帰った万平さんだったけど、
背後から抱きしめるように一緒に撃たれた。
「ホモが義理堅くなくて、どうするんだよ」
「部下だからな」
という台詞を思い出しつつも、
この2人の間には、それ以上に通うものがあったのだろう
と帰り道に気づき、また涙...。


クラゲ!

2007-08-11 16:11:32 | 芝居
8/7-8/12「売春捜査官」@紀伊國屋ホール 2列目で観劇。
同じメンバーの芝居を去年の7月に2度観たことを思い出す。
でも、主役の黒谷伝兵衛は、記憶とは全然違う。
今年は、舞台の上をのびのびと、自由に演じているように思えた。
すっかり虜になり、つい視線は伝兵衛を追いかけてしまう。

「白鳥の湖」ではなく、ピアノのオープニング。
そして、ダンス・・・久しぶりの紀伊國屋~~とそれだけで泣けてくる。

大好きだったシーンは・・・

・チャオ万平さんの明るさは、どんなシーンでも救いとなる。
おでこで卵を割るシーンとその卵を掃除するお姿は、特に好き。

・「熊田さんって、小さい頃可愛かったんですよ...」と
大山に語りかけるシーンは、祖父母が満州で遭ったことなどを
加えられ、長くなっていた。
伝兵衛のもろさや優しさを感じる大好きな台詞だ。

・浜辺でアイコに五島に帰るよう説得する熊田。
いくら殴っても、「FUCK」を繰り返すアイコにため息。

・「大山さんからだって言って、おみやげ持たせて、船に乗せました」
と言われた時の、大山の表情には、涙が止まらない。

・一番泣いたのは、真正面から撃たれる部長の盾になるよう
走り込んできた万平さん。追加されたシーンだ。

・泣いて終わりかと思ったら、ピコのラストの台詞に希望を感じた。

泣き続けた2時間でした。