ベア日記

幸せ。嬉しい。楽しい。美味しい。 心が動いたことを綴っていきます。

「うさぎのユック」

2007-08-30 22:02:18 | 読書
「うさぎのユック」絵門ゆう子作・山中翔之郎絵
★★★(ベアの満足度)
お母さんのお腹に一緒にやってきた5匹のうさぎ。
リーダーのユックは一番最初にやってきて奥にいるため、
後ろ足がつぶされ、心臓も弱い。
兄弟の声援もあり、必死の思いで生まれてくる。

歩けないユックは、一緒に外では遊べない。
そんなユックのために、兄弟は後ろ足の代わりをつとめ
一緒に外に出ることにする。

父母から独立した5匹は、森でライオンに遭遇。
誰かが犠牲になるのではなく、
うまくいく可能性が100に1つでもあるなら賭けてみる。

その時のユックの台詞が心をゆさぶる。
「わからないことはわからないままでいい、
やってみる前に何もきめる必要はないんだ。
決めてかかってはいけないんだ」

命の尊さを説いた絵本。
絵本と呼ぶには文章が多い。
先日読んだ「ありがとう」で誕生のシーンをカットできなかったと書いてあった。
たしかに、5匹の誕生は必要なシーンでした。


「再婚生活」

2007-08-30 21:29:22 | 読書
「再婚生活」山本文緒著
★★★★(ベアの満足度)

直木賞を受賞し、再婚をし、そしてうつ病で入院。
退院後の復帰作がこの本。
日記形式なので、ブログを読んでいるみたい。

再入院の前の日記など本当に辛そうで、でも作家だけあり、
そんな状況を冷静に綴っていく。
不眠と過眠を繰り返し、食事が作れなくなり、もちろん外出も困難に。
それをサポートする医療機関やカウンセリングや薬。

経済的には問題なく、再婚相手も優しく、幸せな環境とうらはらな病気。
でも、この日記を読んでいたら、私にも思い当たるところもあり・・・
だから、うつ病関係の本、気になるのよね。
感情の起伏の激しく、落ち込んだり、凹んだりには、
周期的なものもあるから、気にしないで下さい。

作家の文章は、本当にスゴイ!と感じた1冊でした。