
(細野真宏著)
★★★★★(ベアの満足度)
年金をもう一度勉強したい!という気持ちと、
タイトルにひかれて読みました。
論理的思考が苦手な私にとって、
この本は、いつもの読書とアタマの違う部分を使って読まないと
理解できないものでした。
子どもに思考力を伝えるためには、言葉を惜しむことなく、
問いを繰り返す必要があること。
A=B B-C だからA=Cを頭の中で構築すること。
この本の大きな柱は、「アメリカの住宅ローン問題」
そして、タイトルにあるように「年金問題」
話は少し変わりますが、
私はテレビのニュースが苦手です。
ニュースの本質に、味付けがたくさんされ、
ある結末に誘導されているよう感じるから。
この本を読み、その誘導を拒むのではなく、
そこから本質を見いだすことが重要であると
わかりました。
そして、本質から自分が何かを感じることが大切であると。
ニュースを毛嫌いしていたから、
今の日本の景気の状況とアメリカの住宅ローンの問題が、
どうリンクされているのか
まったくわかりませんでした。
まっさらの状態で、読んだ本。
こういうことだったのか~と、すとんと理解できました。
年金については、かじったことがあるせいで
ニュースの強調すべきところは、そこではないと
もどかしく、腹を立てながら見ていました。
この本で、すっきり!
「年金の未納で損をしたり、困ったりするのは、
国ではなく、未納者本人」
そこを強調しているマスメディアに初めて出会った気がします。
年金を学ぶ機会は、大人になってもありません。
わからない自分がもどかしかったのですが、
この本を導入にされること、とってもお勧めです。
ただ、統計資料というのは、どこを切り取るかによって、
結論が変わって来るという少しの怖さを感じながら...。
難しいことを易しい言葉で説明することの大切さも、実感です。
(影響を受け、ちょっと長めの日記になっちゃいました)