
不思議な映画だった...。
納棺師のたたずまいの美しさ、生死について、
見ている人にゆだねている部分が多く、
いろんな感情が湧いて来る。
それでいて、とても身近なリアリティがある。
知らなかった世界に触れたような感触もある。
言葉で説得はしないから、台詞じゃない部分で感じる。
そこから、わかっていく。
世界で認められた映画。
言葉とか文化を超えて、同じ気持ちを共有できたのかと
思うととても嬉しい。
感動して流れる涙には、いくつかの種類がある。
予想外にふいにこみ上げる涙は、
一番粒が大きく、ぽとりと落ちる。
この映画は、一番大きな涙だった。
テレビをつけながら、作業をしていたのに、
気づいたらテレビの前で正座した泣いていた。
そんな映画でした。