ベア日記

幸せ。嬉しい。楽しい。美味しい。 心が動いたことを綴っていきます。

「アナザーストーリー」

2009-09-26 22:09:24 | 芝居

9/24-27@田端文士村記念館
作・演出 相馬波留さん
9月ではありますが、
もうこの作品で今年見納めにしてもいい~
と思えるほど、私のストライクゾーン。
私的、大絶賛です!!
(もちろん、今年もまだ観るけど、この作品ももう一回観たい!)

1時間15分の芝居ですが、始まると同時に異空間?
いきなり中国人の会話ですから...
殺人あり、恋物語あり、そこに小学生時代の思い出も加わり...。

紅一点の木下さんは、二役なんだけど、心変わりもあり、
何役もあったような印象。
恋する瞳に、吸い込まれそうになりました。
やっぱり、華のある女優さんですね。

守りたいもののために人生をかけた北田さんを
観ていたら「二代目はクリスチャン」を思い出しました。
相手を思って一歩引く...でも、気づかれてしまう想い。

東京タワーのシーン、ドキドキしました。
余談ですが...東京タワー大好きでして、
何度見ても、今日のシーンのように
子どものように、わぁ~と見上げてしまいます。

そして、刑事役の杉山さん。
女装したり、女性役も難なくこなす性別を超えた役が
続いていましたが、今回、ひげをはやし、ノンキャリの刑事。
ワイルドで格好よかった~私はこっちの方が好きっ!

役者さんって、こ~んなに幅のある役を演じられるんですね。
その中で、杉山さんならではの懐の広さというか、優しさを感じました。

3人芝居で3人とも10期のメンバー。
私が狂ったように卒業公演の通っていた頃です。
すごい役者さん達だなあ。
3人が三角形で想いをぶつけあっても、ゆがむことなく、
どの人物にも同じように感情移入できる。

こうなったらいいのに...と観客が描くラストシーン。
でも、そこにたどりつくには、真実を明かさなくてはならない。
アナザーストーリーはないだろうか?

もどかしく思った分、気持ちが通じ合った時には、思わずほろり。
おもいがけない涙...。

相馬ワールドを堪能させていただきました。
(相馬さん戯曲集でないかなあ)
今までも皆勤賞かもしれませんが、
次作も絶対劇場へ行きますと誓った帰り道でした。