ベア日記

幸せ。嬉しい。楽しい。美味しい。 心が動いたことを綴っていきます。

「曲げられない女」

2010-01-13 23:23:18 | テレビ 映画
なぜこんなに涙が止まらないのだろう。
予想外のところで涙が止まらなくなるドラマ。

シチュエーションに泣かされたり、
畳み掛けられる演出に泣かされたり、
ドラマに泣かされることはよくあるけど、
このドラマは違う。

無表情な、というよりも無表情になるまで
自分を律してしまった菅野美穂さん演じる
司法試験に9回落ちている32歳の女性。

愛すべき主人公ではないはずなのに、
彼女の心に感情移入しまくるのはなぜなのだろう。
気づくと表情のない彼女の心の中の言葉が
次から次へと浮かんで来る。

同じ夢を叶えた人のそばにずっといるのは、辛いだろう。
あきらめて、サポートにまわるというのは、
よっぽどの決断がないとできない。

確かにあのプロボーズでは受けることができないと
思った私も「曲げられない女」なのだろう。
あそこで曲げては、自分の人生ではなくなる。

しっかりしているようで、自分では気づかない
大人になれない部分。
弱さと脆さは、誰にも見せない。

見せないつもりが、ふとした瞬間に
溢れ出してしまう言葉。

タイムリーにも、昼のトーク番組で
資格試験のことをやっていて、
何か受けたいなあという軽い気持ちに、
このドラマで、試験の辛さが押し寄せて来た。
(本当に辛いんだよ...)

一度の試験に賭ける覚悟。
そこに肉親の「期待」がかかったら、逃げ場がないだろうなあ。

エンドロールで、気づいた。
このドラマの脚本家さんには、何度も泣かされていると...。