(高田郁著)
★★★★★(ベアの満足度)
天涯孤独の澪が主人公の時代小説。
大坂から江戸に移り住み、「つる家」というそば屋で働く。
上方と江戸の味の違いを模索する様、
天涯孤独の身の上から、味方を増やしていく誠実さ、
一生懸命な様子に、私自身も感情移入していく。
料理って、奥が深い。
澪の味覚の鋭さ、天性の料理人。
同じ状況になったとしたら、彼女のように頑張れるだろうか。
自分の信じた道に進めるだろうか。
冷蔵庫もない時代。
「明日」のための食材は、手を加えておかねばならず、
乾物も自分で作り、食べ物を大事にしている感じがする。
それに比べて...現代は。
一食一食を大事にしよう。
そうココロから思う作品。
連作1作目にして、はまりました。
早く次が読みたいな。