(石田衣良著)
★★★★(ベアの満足度)
山形で派遣切りにあった若者4人。
8月ということもあり、ひょんなことから、
東京までの600~700キロを
歩いて移動することになった。
野宿の楽しさ、爽快さを味わいながら進む4人。
一緒に働いていても知ることのなかった同僚との旅。
その様子をブログで更新していたことから
派遣切りの抗議のためのデモ?
思わぬ方向へと話が進む。
若いからできることってあるんだよなあ。
青い感じの青春が懐かしいような、羨ましいようなで
面白くって夢中で読みました。
一時期、派遣村、派遣切りと頻繁に報道されていたことが
ありましたが、今はどうなのでしょう?
現状は変わっていないなら、日本の未来が心配です。
政治は、定年を延長してみたり、
年金と給料の併給を細かく計算してみたり、
と高齢者ばかりに目を向いてますよね。
こども手当などといった小手先の政策ではない、
若者の未来を考えた国になることを望む、
政治に対する怒りも思い出させてくれた本でした。