12/9-12/13 北区つかこうへい劇団 @滝野川会館
渡辺さんの脚本、作り出す世界が
とっても楽しみなので、どうしても観に行きたかった舞台。
またしても綱渡り状態で、千秋楽にすべりこめました。
家族も城もいっぺんに失った姫。
そこで出会ったハチと3年間ともに暮らす。
15年前にお互い死に別れたと思っていた男との再会。
そして、もう一度、戦乱の世に...。
少しのクリスマス気分。
幸せな気持ちが残るエンディングはなぜなのだろう?
愛するものの幸せを願い死んでいく彼の思いが残るからだろうか。
ハチの一途な気持ちも印象的。
でも、「15年間思い続けた運命の人」と
「3年暮らした一途に愛してくれる人」
どちらを選ぶかといったら、
やっぱり「運命の人」でしょと思ったのですが、
「過去」より「今」を大事にすると、ハチになるのかなあ。
食事の支度をしていたら、やっぱりハチがいいわと、
突然思った。
焼き魚が待っているなら、運命なんて…。(これが現実?)
でもね、運命の人と語る「未来」
本当にキラキラしていたんだけどなあ。
主役のお二人。
逸見くんのワイルドさ、高野さんの凛々しさは
この舞台には欠かせない。
相手の幸せを願う、懐の大きさに惚れ込むほどだよ。
来年の舞台は、二人が幸せになれるといいな。
「無難」という言葉は舞台には似合わないけど、
アゲハが幸せになれて良かったな。
殺陣とダンスがホントに見事!
もうこれだけで涙が止まらなくなるくらい。
ホントにステキな劇団だわ。
満員の客席、拍手がなりやまないカーテンコール、客席の熱さも忘れない。
もう一度、じっくりかみしめてみたい台詞が
たくさんあったので、今年もまた戯曲公開あるといいなあ。