Beer & I

ビール好きによる、ビール好きの為のビール記とあれこれ。

BIRRA MORETTI(イタリア)

2020-09-12 18:00:00 | ヨーロッパのビール
意外に思われる方も多いと思いますが、イタリアにも有名なビールがあります。
私がこのビールを知ったのはもう大分前になりますが、大阪に遊びに行った時に入ったお店にあって、
やっぱり「イタリアのビール?」と意外に思いましたねぇ(勿論飲みましたよ笑)。
今回はその『BIRRA MORETTI(モレッティ)』の2種類レギュラーのピルスナーと『ラ・フォルテ』を飲みました^^
注いでみるとその色の違いが分かります。ラ・フォルテの方がブラウン色が濃いです。
 
まずはレギュラータイプのMORETTI。麦芽の甘みと酸味が混ざり合ってまろやかさがあります。
初めて飲んだ時も何だか個性的な味わいを感じていたのですが、
もしかしたら原材料にとうもろこしが使われているからかもしれません。
それが甘みとまろやかさになってるのかなぁ。
 
そしてラ・フォルテ。フォルテと言うのはイタリア語で「強い」の意味だそう。
アルコール度数が7%と高めのストロングエールで、そこから名づけられています。
ホップの香りもピルスナーとは全然違います。
こっちを嗅いだ後にピルスナーをもう一度嗅ぐと香りがしなくなるので、飲む順番も大事ですね。
香ばしさがあって味わい深く、個人的にはこっちの方が好みでした。
 
因みにレギュラータイプは瓶と缶があり、何故かどちらとも購入していました(^^;
缶はまた今度、ゆっくり頂きます。
 
今回は2種類を飲みましたが、他に白と赤のラベルのものがあります。
白ビールの方は一度飲んだ事がありますが、赤は初めて知りました。
また見かけたらその時は試してみたいなぁ。
 
MORETTIは1859年に創業されたイタリアで最も古い歴史を持つビールメーカーの一つ。
最初の販売されたボトルは1860年の夏。生み出される味わいは発売された当初から少しも変わっていないそう。
イタリアと言うとやはりワインのイメージが強いと思いますが、このMORETTIは世界40ヶ国以上に輸出されていて、
2006年にはワールド・ビール・カップでイタリアのビールメーカーでは唯一金メダルと銀メダルの両方を授与されています。
また同時期にオーストラリアの国際ビール品評会で5個のメダルを獲得するなど健闘しているのです。
去年はフランスのクラフトビールのイベントにも参加したし、イメージはあまりない国でもビールは愛されているんですよね!
そういう事を知る度に嬉しくなるしワクワクが止まらない私なのであります。
 

BREWDOG・INDIE(スコットランド)

2020-09-11 18:00:00 | ヨーロッパのビール

今回は最近見かける事が多いスコットランドのクラフトビール『BREWDOG』の『INDIE(INDEPENDENT PALE ALE)です。
有名な『PUNK IPA』は一度飲んだ記憶がありますが、また改めて飲んでみたいしとにかく種類が多い!
その中の一つが手に入ったので、久しぶりのBREWDOG。

赤みが強いのですが透明感があります。華やかなアロマホップの香り、シトラスの様な感じもします。
飲み口はキャラメルの様な甘みの後に、香辛料の複雑な味わいが広がります。
炭酸が効いてて、苦みが心地よく残りました。

 
BREWDOGは先述したようにスコットランドのブルワリーですが、オープンは2007年と新しいです。
創業者の方達もお若いし、資金調達はクラウドファンディングでされたようですし時代の波に乗ってます。
自分達の使命を「人々を、我々と同じくらいクラフトビールに夢中にさせる」ことと位置付けし、
今ではおよそ60の国と地域に製品を輸出、100店舗以上のバー、5つの醸造所があるそう。
日本では六本木にアジア初のオフィシャルバーがあり、当然興味津々です!!
最初に「とにかく種類が多い」と書きましたが、2020年までに醸造したビールの銘柄は何と400を超えるそう!!
手を付けなかった間にとんでもなく大きなブルワリーに成長していました(笑)。
 
創業当初は「ANAECHIST(無政府主義)」、その後「REBEL(反逆者)」の時期を越え、
これからは「MAVERICK(異端者)」の時代が始まると表明しているBREWDOG。
その生き様にROCKを感じます!!
近所のスーパーでも時々見かけるし、これからどれ位の種類を飲めるか楽しみでなりません。


 

INEDIT(スペイン)

2020-09-09 18:00:00 | ヨーロッパのビール

最近は日本のクラフトビールの方が多かったので久しぶりの世界のビールかもしれません。
スペインの『INEDIT(イネディット)』。星がトレードマークのビールってちょくちょく見かけますね。
一度スペインバルで飲んだような気がしていましたが、今回飲んでみて初めての感触だったので思い違いの様です;

濁りがあって少しブラウンがかった色、本当に風味が豊かでシャンパンを思わせる様な香りがします。
ホワイトビールに近い甘みで、ビールっぽさが不思議なくらいありません。
微かな酸味と甘みのバランスが絶妙でした。

 
このビールは当時、世界一予約の取れない三ツ星レストランと言われた「エル・フジ」の天才シェフと、
スペインNo.1ソムリエとDAMM社が創り上げた前例のない究極のプレミアムビールと謳われています。
「三ツ星レストランでビールは食中酒となりえるのか?」「そのようなビールはどうあるべきか?」という
コンセプトの下で開発されていて、ワインやシャンパンの代わりになりえるビールです。
実際飲むと、その感じがとても良く分かります。
アルコール度数は5%と普通のビールと変わらないのですが、香り飲み口後味と、それぞれの段階をしっかり楽しめます。
喉越しではなく、味わい・香りを楽しむビール。とてもお上品です(笑)。
 
私がスペインバルで飲んだビールは何だったんだろうと、少し調べてみたのですが、
もしかしたら「Estrella Damm」だったかもしれません。同じ星のトレードマークなので多分そう。
いつかそれも改めて飲んでみたいなぁ。


 

カールスバーグ

2020-05-30 18:00:00 | ヨーロッパのビール

ちょっと前に飲んだ「ハイネケン」と合わせて飲みたいと思っていたのが
これまた世界中で飲まれているデンマークの「カールスバーグ」^^
どちらとも緑色の瓶だし(もうそこは単純に;)、
オランダとデンマークと地理的にも近いので、共通点は多いのかもしれません。

蓋を開けた瞬間にアロマホップの香りが広がり、しっかりとした麦芽のふくよかさを感じます。
飲み口はマイルドで豊潤さがあり、後味にバランスの良い苦みが残りました。
「ハイネケン」を飲んだ時にも感じましたが、改めて飲むと今まで抱いてたイメージが変わりました。


1847年にデンマークで設立され、今では世界約150ヶ国(!)で飲まれているビール。
醸造所は40ヶ国にあり、世界第4位のビールメーカーです。
ラベルに描かれている王冠はデンマーク王室御用達の証で、1904年に認められています。
以前紹介したドイツの「ラーデベルガー」も王室御用達のビールとして紹介しましたが、
国とビールがこんなに関りを持っていると想像するだけで、ワクワクする私。

仕込みには麦のうまみをじっくり丁寧に引き出す「インフュージョン製法」を採用。
先述したようにアロマホップを使っていて、カールスバーグオリジナルアロマホップエキスを一部使用。
酵母もこだわりの一つで、1883年からカールスバーグオリジナル酵母“カールスペルギンシス”を使用。
麦芽やホップという材料の厳選から、仕込み・酵母まで…。
今、ビールを勉強している身としては、一つ一つの情報が面白いのですっ!!
それを咀嚼するにはもっと時間もかかりますが(それだけビールの世界は奥深いということですっっ)。

カールスバーグが世界に出たのは1868年ですが、日本には1986年と意外(?)に最近。
サッカーのスポンサーとしても有名で、力を入れているみたいなので、
ビール好きじゃなくても何となく見聞きしている所は多いと思います。
カールスバーグと言えば「ピルスナー」というスタイルのビールですが、
それ以外にも商品があるというのは初めて知りました。
因みにドイツにも同じ名前のビール会社(無関係)があるそうです。
そのビールも飲んでみたいと思うのは、ただただビール好きの由縁…。






 

ハイネケン

2020-05-20 18:00:00 | ヨーロッパのビール

有名どころですし、自分でも知っているつもりになっているビールを
改めて飲む機会も増えてきました。
今回は世界第2位のシェアを占める世界的なビールであるオランダの「ハイネケン」。
とは言え、正直今回初めて世界第2位というのを知りました!!
もちろん馴染みのあるビールですが、オランダのビールが第2位だなんて意外でした。

栓を開けた瞬間に広がるホップの香りはコクがあって、とても特徴的。
飲み口は甘みのある麦芽を感じ、それでいてさっぱりとしています。
今まではそんなに思っていませんでしたが、じっくり飲んでみるととても個性があります。
それでいて飲みやすいという、絶妙なバランスのあるビール。

 

ビールのスタイルとしては「ヘレス」に分類されます。
「ヘレス」という言葉は「淡いビール」を意味する「Hellbier(Helles Bier)」の略からきたもの。
以前「デュンケル」を紹介しましたが、それは逆に「暗い」の意味から付けられたビールのスタイルの一つで、
どちらとも作り方や場所にしたものではなく、その色味から出来たスタイルなんですね(ふむふむ)。

今では世界170ヶ国以上で販売され、100ヶ国に醸造工場を持っている(!)という
どでかいビール会社であるハイネケンが創立されたのは1863年のこと。
一番有名なハイネケン・グリーンボトルが出来たのは1873年で、その歴史の深さを感じます。
ハイネケンと言えばシンボルマークの星が思い浮かびますが、
その星の角の一つ一つに意味があるそうです。
4つの角は4つの材料で、「麦芽」「水」「ホップ」「ハイネケン・オリジナル・Aイースト」。
そして5つ目の角は「知られざる、醸造の魔法」を表していたんだそうな。
でも今はその5つ目の角は、強いこだわりのある「クラフトマンシップ」を表すようになりました。
「もうハイネケンは魔法には頼らない」ということですが、
私からするとその経緯にも魔法のような不思議な力を感じます(ビールは魔法!)。

日本ではサッポロビールさんも星がシンボルマークですし、
ビールに限らずですが、そのマークに潜んだ力や思いの深さと広がりを感じずにはいられません。
星には夢がある…ということは、ビールには夢があるんです!!
私の中では今まさにそれを見出している最中ですし、
より多くの人とその夢を共有できれば幸せだなぁ思うに至るのであります!!