Beer & I

ビール好きによる、ビール好きの為のビール記とあれこれ。

カールスバーグ

2020-05-30 18:00:00 | ヨーロッパのビール

ちょっと前に飲んだ「ハイネケン」と合わせて飲みたいと思っていたのが
これまた世界中で飲まれているデンマークの「カールスバーグ」^^
どちらとも緑色の瓶だし(もうそこは単純に;)、
オランダとデンマークと地理的にも近いので、共通点は多いのかもしれません。

蓋を開けた瞬間にアロマホップの香りが広がり、しっかりとした麦芽のふくよかさを感じます。
飲み口はマイルドで豊潤さがあり、後味にバランスの良い苦みが残りました。
「ハイネケン」を飲んだ時にも感じましたが、改めて飲むと今まで抱いてたイメージが変わりました。


1847年にデンマークで設立され、今では世界約150ヶ国(!)で飲まれているビール。
醸造所は40ヶ国にあり、世界第4位のビールメーカーです。
ラベルに描かれている王冠はデンマーク王室御用達の証で、1904年に認められています。
以前紹介したドイツの「ラーデベルガー」も王室御用達のビールとして紹介しましたが、
国とビールがこんなに関りを持っていると想像するだけで、ワクワクする私。

仕込みには麦のうまみをじっくり丁寧に引き出す「インフュージョン製法」を採用。
先述したようにアロマホップを使っていて、カールスバーグオリジナルアロマホップエキスを一部使用。
酵母もこだわりの一つで、1883年からカールスバーグオリジナル酵母“カールスペルギンシス”を使用。
麦芽やホップという材料の厳選から、仕込み・酵母まで…。
今、ビールを勉強している身としては、一つ一つの情報が面白いのですっ!!
それを咀嚼するにはもっと時間もかかりますが(それだけビールの世界は奥深いということですっっ)。

カールスバーグが世界に出たのは1868年ですが、日本には1986年と意外(?)に最近。
サッカーのスポンサーとしても有名で、力を入れているみたいなので、
ビール好きじゃなくても何となく見聞きしている所は多いと思います。
カールスバーグと言えば「ピルスナー」というスタイルのビールですが、
それ以外にも商品があるというのは初めて知りました。
因みにドイツにも同じ名前のビール会社(無関係)があるそうです。
そのビールも飲んでみたいと思うのは、ただただビール好きの由縁…。






 

サッポロ・ヱビス・吟醸

2020-05-26 18:00:00 | サッポロビール

4月21日から限定で販売されているヱビスビールの「吟醸」を頂きました^^

爽やかで深みのある香りにまずうっとり。
きめ細やかな泡立ちも美しいです(きらきら)。
飲み口はさっぱり、本当に雑味なくスッと喉を通り抜ける旨味。
さっぱりとしていながら残る苦みも心地よく、繊細さを感じる美味しさです!
普通の「ヱビスビール」に比べて軽やかなホップの香り、苦みも控えめでした。


 

ヱビスビールは誕生から130年!!
その歴史の中で培ってきたこだわりや技術を活かし、日本らしい繊細さを体現した限定醸造のビール。
厳選した麦芽のみを使って、爽やか香りのホップリトルスターを一部使用しているそう。
ヱビスならではのコクを維持しつつ、雑味のない味わいを表現するために「穀皮分離仕込」をしています。
粉砕した工程でひと手間かけ、麦芽の穀皮を分離した上に、
丁寧に2段階に分けて投入することでその繊細さが表れているビールです。
うーん、奥が深い(作り方とかも今後参考にしたいですがまだそこまで追いついてないっ)。

限定商品っていつも気になるんですが(皆さんもきっとそうだと思います)、
このブログを始めてからはそれをこれまで以上に意識するようになりました。
それによって、オリジナル商品も今まで以上に知る機会になっているのを嬉しく思う今日この頃。
なんにせよ、飲む機会が増えると幸せ度が増す私であります!!




 

ハイネケン

2020-05-20 18:00:00 | ヨーロッパのビール

有名どころですし、自分でも知っているつもりになっているビールを
改めて飲む機会も増えてきました。
今回は世界第2位のシェアを占める世界的なビールであるオランダの「ハイネケン」。
とは言え、正直今回初めて世界第2位というのを知りました!!
もちろん馴染みのあるビールですが、オランダのビールが第2位だなんて意外でした。

栓を開けた瞬間に広がるホップの香りはコクがあって、とても特徴的。
飲み口は甘みのある麦芽を感じ、それでいてさっぱりとしています。
今まではそんなに思っていませんでしたが、じっくり飲んでみるととても個性があります。
それでいて飲みやすいという、絶妙なバランスのあるビール。

 

ビールのスタイルとしては「ヘレス」に分類されます。
「ヘレス」という言葉は「淡いビール」を意味する「Hellbier(Helles Bier)」の略からきたもの。
以前「デュンケル」を紹介しましたが、それは逆に「暗い」の意味から付けられたビールのスタイルの一つで、
どちらとも作り方や場所にしたものではなく、その色味から出来たスタイルなんですね(ふむふむ)。

今では世界170ヶ国以上で販売され、100ヶ国に醸造工場を持っている(!)という
どでかいビール会社であるハイネケンが創立されたのは1863年のこと。
一番有名なハイネケン・グリーンボトルが出来たのは1873年で、その歴史の深さを感じます。
ハイネケンと言えばシンボルマークの星が思い浮かびますが、
その星の角の一つ一つに意味があるそうです。
4つの角は4つの材料で、「麦芽」「水」「ホップ」「ハイネケン・オリジナル・Aイースト」。
そして5つ目の角は「知られざる、醸造の魔法」を表していたんだそうな。
でも今はその5つ目の角は、強いこだわりのある「クラフトマンシップ」を表すようになりました。
「もうハイネケンは魔法には頼らない」ということですが、
私からするとその経緯にも魔法のような不思議な力を感じます(ビールは魔法!)。

日本ではサッポロビールさんも星がシンボルマークですし、
ビールに限らずですが、そのマークに潜んだ力や思いの深さと広がりを感じずにはいられません。
星には夢がある…ということは、ビールには夢があるんです!!
私の中では今まさにそれを見出している最中ですし、
より多くの人とその夢を共有できれば幸せだなぁ思うに至るのであります!!





 

オリオンビール

2020-05-09 18:00:00 | オリオンビール

いつも行ってるスーパーで、ビールのよりどり2本セールをやっていたので、
今回は沖縄のビールと言えばこれ!の「オリオンビール」をチョイスしました^^

きめ細かな泡(私の注ぎ方が上手くなったかも!とも思いつつ)、
軽やかでほんのり甘みを感じるホップの香り。
飲み口はもう一言…爽快!!
流石にそれを謳っているだけだけあって、その言葉に尽きます!!
ゴクゴク飲めるクセのなさは、いくらでも飲めてしまうような爽やかさ。
こうして改めて飲んでみると、本当にその爽快さが際立って感じました。


オリオンビールは1957年に沖縄初のビール企業として誕生。
沖縄全島に販売を開始されたのは1959年、首都圏でも販売されるようになったのは1990年のことなので、
こうして日本各地で気軽に飲めるようになったありがたみを感じます(感謝っ!)。
当初は他のビール会社がドイツ風のビールを作っていたため苦戦を強いられていたようですが、
沖縄の気候を考えてアメリカ風のビールに切り替えた結果(色んな努力を経て)、
県内1位のビールになったという、地域に根差したビールなのであります。
名護工場で開発されたということもあり「名護ぬ水小(なぐぬみじぐわー)=名護の水」と呼ばれているそう。

2002年にアサヒビールと提携関係を結び、オリオンビールが沖縄で売られているアサヒスーパードライの一部商品を作って、
アサヒビールが沖縄県外のオリオンビールの一部商品を作る、という素敵なバランス(?)が保たれています。
日本の大手ビール会社(アサヒキリンサッポロサントリー・オリオン)の中のシェアは0.9%ですが、
沖縄県内シェアはなんと55~56%というのですから、その独自性は計り知れません!!
九州生まれ九州育ちですが、実はまだ一度も沖縄に行った事がない私。
沖縄で行きたい場所は色々ありますが…。
オリオンビールの名護工場に「オリオンハッピーパーク」なるものがあると知り、
なお一層沖縄への想いを深くするのでありました。

因みにイオン系のスーパーでは、オリオンビールの限定商品をよく見かけます。
先週も丁度「シークァーサーのビアカクテル」を飲んだ所でした。
ちょっと前に見かけていた「75ビール」、飲んでおけば良かったなぁ(涙)。




ギネス・エクストラスタウト

2020-05-01 18:00:00 | ヨーロッパのビール

黒ビールと言われて真っ先に思い浮かぶと言っても過言ではないギネスビール!
でも飲んだのはかなり久しぶり、改めて「ギネス・エクストラスタウト」を頂きました^^

グラスに注ぐと、向こう側が見えないくらい濃い黒い色が、初めて見た時は驚きでした。
香ばしい焦げた麦芽の香りと甘みが鼻腔をくすぐります。
もっと甘みが強いイメージを持っていましたが、久しぶりに飲んでみるとまろやかさを感じ、
すっと抜ける酸味が飲みやすさを引き出していました。
私も場数を踏んだのか(笑)思っていたほどクセはなく、それでいて残る苦みが美味しい黒ビール。


 

ギネスビールは1759年にアーサーギネスが創業したビール醸造会社です。
創業者であるアーサー氏は、当時使われなくなった醸造所を、年45ポンドの対価で
なんと9000年間の契約で借り受けているそう!!
9000年って…西暦10759年までっ?!
ギネスビールは認可に基づいて世界各地で生産されていますが、それぞれのビールは違いがあるそうです。
例えばナイジェリアで作られているものはアフリカの気候で流通や保存をされるので、
アルコール度数が8%と高く、「アフリカのギネス」として本国アイルランドに逆輸入されているそうな。
因みに今回私が飲んだものはアイルランド産で、アルコール度数5%でした。
今はキリンビールが販売していますが、2009年まではサッポロビールで販売されていました。

大麦の一部を蒸して挽き割りにし、焦がすことで、黒ビールの色と特徴的な味を加えているギネスビール。
意外と低カロリーというのも、嬉しい情報です!
使われる水はウィックロー山地の井戸から取っていて、大麦はアイルランド産というこだわり。
発酵前のホップを加えた麦芽汁抽出物がアイルランドの首都であるダブリンから送られ、
地方で醸造されたビールとブレンドされるのだそうな。
同じギネスビールでも、土地によって味わいが違うんだから…。
やっぱりそれぞれを飲み比べてみたいと思う私でありました。