Beer & I

ビール好きによる、ビール好きの為のビール記とあれこれ。

ビールと発泡酒の違い

2020-03-24 18:00:20 | ビールとあれこれ

私はビールが大好きですが、実は家では基本的に新ジャンルを飲んでいます。
発泡酒や新ジャンルは安いですからねー。
今回はきっと多くの人が「?」と思っているだろう
「ビールと発泡酒(と、新ジャンル)の違い」について調べてみました。

違いの本質は、日本の「酒税法」の上での分類の違いです。
その分類はと言うと、「麦芽」の使用料が大きく関わっています。
後は麦芽以外に使用する「副原料」の違いです。
「ビール」は麦芽の使用量が50%以上であることが必要条件。
麦芽比率が50%未満のものは基本的に「発泡酒」扱いです。
また、副原料の割合も決められていて、ビールは重量比で麦芽の5%まで。
それ以上になると発泡酒になります。
因みに「新ジャンル(第三のビール)」は、麦芽比率50%未満の発泡酒に麦由来のスピリッツを加えたもの、
または糖類・ホップ・水・麦芽以外のものを原料として発酵させたものだそうです。

 


1516年にドイツで制定された「ビール純粋令」では、ビールは「麦芽・ホップ・水・酵母を原料とする」と定められているので、
麦芽の使用量が重視されているのは当然。
…にしても新ジャンルがビールとは大きく違うのは否めません(苦笑)。
2018年11月に改正された酒税では、350mlでビールが約77円、発泡酒が47円、新ジャンルはなんと28円という幅があるんです!
いやぁ、私もせめて発泡酒に格上げしたいものです(笑)。
それにしても日本はビールが高い!!
ワインなど他のお酒に比べてもビールの酒税は高く設定されているんです。
海外の普通のビールを日本で飲もうと思ったら結構な費用がかかって大変です(本当に)。

と、今はまだ発泡酒や新ジャンルで安心(?)してますが、
これも最初に書いた日本の「酒税法」によるもの。
今後この酒税法は、2020年10月・2023年10月・2026年10月に改正予定で、
ビール類の酒税一本化が予定されているそうです!
「そんなの先の話だ」とうかうかしてもいられません。
どうなるのかはまだ分かりませんが、ビールの値段が下がって発泡酒・新ジャンルの値段は上がるとか。
新ジャンルが高くなったら…正直買う理由がなくなります。
ビールの値段が下がるのは大大賛成!!
何にせよ、美味しいビールが飲みたいなっっ。

と言うことで、「ビールと発泡酒」の一番分かりやすい違いは、
麦芽を50%以上使っているかいないか、というところでありました。


IBREW恵比寿店

2020-03-17 18:00:00 | ビールのお店
ネット情報で気になっていた「IBREW」の恵比寿店へ初来店^^
お店は13時からの営業で、私が行った16時過ぎには結構賑わってました。
ネットに出てた影響もあったのかもしれません。
 
入口を開けるとズラーっと一列に並んだタップが壮観でした!!
ビールの種類も47種類と豊富で、ワクワクが止まりません!!
どれを飲むのか…もう悩むだけ悩める感じ(笑)。
と、メニューを開くと、恵比寿限定の飲み比べセットが。
しかも3種(990円)・5種(1590円)・10種(2990円)から選べます。
ここは奮発して10種を選択(10種でこのお値段はすごい)!
オーダーシートに選んだビールを書き出して提出。
いやぁ、本当に悩ましい作業でした。

この日飲んだのは以下の10種。
IPA Mosaic(POPIHN)、ホップの効いた個性派。
BLUEBERRY HAZY IPA(NIGHTWATCH PROJECT)、ブルーベリーの甘さは控えめで酸味あり。
バンザイラガー(HINO BREWING×IBREW恵比寿)、麦芽の豊かさを感じるラガー。
ヴァイツェンボック(仙南クラフトビール)、まろやかさと小麦の甘みが優しい。
Dank Effect(忽布古丹醸造)、飲みやすさの中に後味の苦みが良い。
ネルソンソーヴィンセッションIPA(Distant ShoresBrewing)、ホップと苦みが効いて個性は断トツ。
ライム仕掛けのBrut IPA(うしとらブルワリー)、意外にまろやかで柔らかい感じ。
九州CRAFT金柑(宮崎ひでじビール)、ほのかに金柑の味わいがあり爽やか。
月のダークラガー(宮崎ひでじビール)、黒ビールの香ばしさがありながらしつこさがない。
ヴァイツェン(やくらいビール)、ほのかな甘みと酸味を感じる白。

個人的に好きだったのはヴァイツェンボック(仙南クラフトビール)と
ネルソンソーヴィンセッションIPA(Distant ShoresBrewing)でした。
と、これだけ飲んで今回教訓(?)になったのは…10種類は欲張りすぎたなと(笑)。
楽しいのには変わりないのですが、焦点がぼやけてしまう感じは否めませんでした。
せめて5種に留めておけば良かったかな。調子に乗っちゃいました(苦笑)。
これは今後のビール飲みの参考にしたいと思います。

とは言え、とても素敵なお店でした!
ビールの種類も飲み比べセットもこんなに充実しているのに、何と飲み放題のコースまでありました。
クラフトビールなのに3000円(前菜3種付き)からという魅力的なお値段設定です。
単品でもハーフパイント390円(限定ビールは690円)、パイントは690円(限定ビール990円)と良心的。
「IBREW」の店舗も他に銀座・新橋・秋葉原とあるのでそれぞれチェックしたいところ。
恵比寿店にも是非また行きたいです(教訓を胸にっ)!!

エチゴビール・紅茶香るIPA

2020-03-10 18:00:00 | 日本のクラフトビール

頂いた新潟地ビール、最後の3本目は前回の「こしひかり越後ビール」と同じく
全国第一号地ビールメーカーである「エチゴビール」の「紅茶香るIPA(BLACK TEA IPA)」です^^

濃いカラメル色が印象的。
ちょっと前に紅茶を使ったビールを飲んでいたのですが、そのビールは紅茶の風味と甘みが強かったので、
「そんな感じかなぁ」と思いつつ香りを嗅いでみると意外に紅茶の香りはほのかにするくらいでした。
ホップの香りの方が主張をしていて、個人的にはある意味ホッとしました(笑)。
飲み口もコクのあるIPAで、紅茶は本当にニュアンスを感じるくらい。
飲みやすくて、後味に紅茶のフレーバーと麦芽の旨みが残って美味しかったです。

この「紅茶香るIPA」は去年の秋に販売開始された秋冬限定醸造の商品。
IPAをベースに紅茶(ニルギリ)の茶葉を使用している個性的なビールです!
クラフトビールと紅茶という異質な嗜好品の組み合わせで、
今までにない味わいを提供しつつ、ファンの幅が広い紅茶を使う事で
クラフトビールのファン層を広げたいと考えて開発されたそうです。
エールビールと紅茶と言えばイギリス。
そしてその紅茶の茶葉であるニルギリの産地のインド。
パッケージにはイギリスになじみのあるハリネズミと、
インドを表すインド象が仲良くビールと紅茶を酌み交わしているという
何ともキュートでユニークなイラストが描かれています。

前回「エチゴビール」は1994年に誕生した日本の地ビールの記念すべき第一号だと書きました。
地ビールを造ったきっかけは、創業者の方が1970年代後半から1980年代にかけて
演劇家として欧州で活動していた事だそう。
その中でドイツ人の女性と出逢い、ドイツの豊かなビール文化を体験し、
それを「新潟から日本へ広めたい!」と思ったのが起点となったというのだから、
本当に何がきっかけでどんな世界が広がるのか…考えるだけで素晴らしい!!
また、エチゴビールのトレードマークである雄ヤギのイラストは、
そのドイツ人の女性(この方が絵本作家だとか!)が描いたものだそう。
因みに雄ヤギはドイツやチェコでは多産・豊作・商売繁盛のシンボルとか。
いやぁ…。
本当に人と人の出逢いの可能性、それによって創り出す物の可能性の大きさをひしと感じます。

それにしても、第一号って…やっぱり素晴らしいなぁ!!





 

エチゴビール・こしひかり越後ビール

2020-03-06 18:00:00 | 日本のクラフトビール

1月に頂いた新潟の地ビール、「新潟麦酒」に続いて次に開けたのは
「エチゴビール」の「こしひかり越後ビール」です^^

透き通る綺麗な黄金色、キレのあるホップの香りが特徴的。
とにかくスッキリとしていて飲みやすく、米(こしひかりと銘打つだけあって)を
使っているからか、ほのかな甘みを感じます。
クセがなくゴクゴクと飲める、辛口のビールです。

新潟産のこしひかりを使って仕込んでいるこのビール。
それによって喉ごしのよい辛口ビールに仕上がるのだとか。
ドイツ伝統の「デコクション製法」は、ブラウンマイスター(醸造責任者)の
熟成した経験が必要とされ、時間と手間をかけた製法です。
じっくりと素材のエキスを抽出することにより、素材本来の風味と旨みを引き出します。

なんとなんと、この「エチゴビール」は日本全国の第一号地ビールなのであります!!
日本の地ビールが誕生したのは1994年のこと。
酒税法の改正でビール製造免許に必要な最低製造量が大きく引き下げられたことで、
中小の造り手によるビール製造が可能になったのがきっかけとなりました。
その時に全国で一歩先んじてブルーパブを開いたのがこのエチゴビール!
今や全国各地に沢山生まれている、地ビールの第一号となったのであります!
初めてエチゴビールを飲んだ時に、歴史のあるメーカーだというのは聞いた事がありましたが、
改めてこういう機会に恵まれてこうして調べて、とても感慨深くなりました。
だって、地ビールの第一号ですよ!!第一号!!!
今回頂いたエチゴビールはもう一本残っているので、
次回もう少し入り込んだなりそめを紹介したいと思っています。

それにしても、第一号って…素晴らしいなぁ!!