弁護士になるための研修の中で、
私たちは、
相手の言っていることについて、
〇:ハイ、そのとおり。
✕:いんや、違う。
△:知らん。
と仕訳をして返事をする訓練を受けています
沈黙:だんまり
というのもありますが、基本的には〇✕△に仕分けをして返事をします。
この〇✕△システムは、
弁護士の仕事に限定するのはもったいないくらい、
円滑なコミュニケーションに役立つと感じます
夫婦の問題を伺っていると(特にLINEのやり取りなど見せていただくと)、
相手の言っていることに対して、
〇✕△で答えないで、他の話をする人が多いなと感じます
夫婦の会話・・・、
いえ、そもそも男女の会話・・・???は、
本来的には〇✕△で仕分けして返事をしないほうが、
ロマンティックで思わせぶりなやりとりになりますから、
一概に否定はしませんが・・・。
相手からのメッセージに1つ1つ丁寧に答えるよりも、
「ん~?」
と一言答えたほうが、正解の場合も、男女の会話ではありえる。難しいことです。
これが続くと、
「あの人とは話ができない」
問題に発展するので、この〇✕△システムは捨てたものではないと思います
例えば・・・ですが、
私が、同業者の友人たちにこのようなメッセージを送ったとします。
浦和って基本ウェブ会議になる?そもそも最近全然浦和に行ってなくて、
この前久しぶりに浦和行ったら、駅前のアトレがめっちゃおしゃれになってたんだけど。
時間潰すのにいいカフェとかある?越谷からだと、
なんやかんやで遅刻が怖いから早めにいくじゃん。そうすると時間が余るんだよね~。
この、だら~っとした普通のやり取りのメッセージですが、
厳密に分けると、
質問が2つ
→浦和のウェブ会議運用について
→浦和周辺のカフェについて
リアクション待ちの話題も最低3つ
→最近あまり浦和の裁判所に行かないこと
→アトレがおしゃれということ
→遅刻が怖くて早め行動をするとカフェに入りたくなること
このような構造になっています。
この場合、
弁護士として一番知りたい情報は、
浦和ではウェブ会議が主流かどうかという点なので、
ここにだけ回答する友人も多いです
でも同時に、
そもそも民事?家事?
確かに一般民事だと最近あまり裁判所に行かないよね。
浦和駅前キレイになったよね。
カフェだったら、駅直結で、スタバとかプロントとか、他にもパン屋さん併設のカフェが2つあるよ。
仕事できそうなのは、スタバかプロントだよね。
私も乗り換えあるから、早めに事務所出るようにしてるから、分かるよ~!
↑↑↑
このような感じで、フル回答をしてくれる友人も多いのです・・・
これに気づいた時、
〇✕△システムの教育を受けた上で、
相手のだら~っとしたメッセージの要点をクリアに発掘し、
(そもそもそういう訓練も受けている)
そこに加えて、
コミュニケーションの細やかさの重要性を身をもって知っている同業者・・・さすが・・・
と、感動しました
メッセージを受け取る側は、
自分の言ったことが全部受け止めてもらえていると嬉しくなります
◆◆菅沼法律事務所◆◆
弁護士 生井澤 葵(埼玉弁護士会所属)
埼玉県越谷市越ヶ谷1丁目11番35号
吾山ビルⅡ 4階
電話:048-969-3801
(お電話の際には「ブログを見た」と言っていただけますと、
スムーズです)
◆プロフィール◆
埼玉県越谷市の弁護士
中央大学法科大学院兼任教員(「生活紛争と法」「法文書作成」「民事模擬裁判」担当)
JADP認定夫婦カウンセラー
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