cogito, ergo sum

日常を楽しめたらいいな

頑張った人に!2

2010-02-15 21:37:00 | ski
女子モーグル 里谷多英選手
昨日も少し書いたが、もう少し触れてみましょう。
言わずと知れた長野五輪金メダリスト。
冬季五輪女子初の金メダリストとしてメダルを取った直後は確かに脚光を浴びていた。
でも、長野五輪後、世間の注目はどちらかというと上村選手に注がれていました。
ソルトレイクでは注目度、期待度とも上村選手に及びませんでした。
でも、結果は里谷選手銅メダル。
上村選手は6位。
そしてソルトレイク後にメディアが注目したのは・・・上村選手でした。
女子で二大会連続メダル獲得って、それだけでもとてつもないことなのに・・・なぜか里谷選手への注目度は低かったんですよね。
その後、里谷さんは私生活において注目を集めますが・・・
それでも彼女はアスリートとしてトリノにも出場します。
二大会連続のメダリストとしてはあり得ないほど軽い扱いでしたね。
そして今回のバンクーバー!
彼女の滑りは鬼気迫るものがありましたね。
凄いアタックでした。
勝つためには自分の持てる以上の力を出さなくはいけない。
「勝負」って言葉の通り、勝つか負けるかの二択の滑りでした。
ぼくは上村選手も里谷選手も好きです。
上村選手の努力も並大抵のものではなかったはず。
絶好調ではなかったとは言え、上村選手は持てる力を出し切ったと言ってました。
確かに今の彼女の100%の滑りだったのかも知れません。
オリンピックで勝つためにどうしたらいいか判らない。そんなことをトリノの後に言ってました。
その答えを知っていたのは里谷さんだったのかも知れませんね。
上村愛子って選手は素晴らしいアスリートだと思います。
そして里谷多英って選手は凄いアスリートだと思います。

そういえば今回のオリンピックで色々な意味で注目を集めている選手がいましたね。
スノーボード ハーフパイプの国母くん。
話の発端になった彼の服装について、ぼくは最初にラジオで聞いていました。
最初はどんな格好だ?と思いましたが、実際に映像を見たときには「この程度なら許容範囲はないの」って思いました。
そんな目くじらを立てるほど酷いスタイルだとも思いませんでした。
これで叩かれるのは可哀想だなって。
でも、その後の会見が・・・ね。
あれはないでしょ。
あの着崩したファッションよりもあの会見の態度で彼をアスリートとして認めることはできなくなりました。
彼の友達とか、スノボのショップとか関係者が彼を擁護するようなコメントを出しています。カッコイイのが基準とか人と同じ事はしたくないとか自分のスタイルにこだわるとか・・・ええ、ファッションとしてなら別に擁護はしないけど責めもしません。
でも、言葉とか態度はそれとは関係ありません。
彼を擁護するコメントの中には
プロのボーダーは・・・
世界のトッププレーヤーは・・・なんてコメントもありました。
それをそのまま返しましょう。
ショーン・ホワイトはどうですか?
彼の会見での態度はごく自然に振る舞ってます。
トッププレーヤーとはトップに立つ人です。
自分のスタイルにこだわるなら、公の場で他者に対して納得のできる態度で臨むべきです。
別にぼくはスノーボードが嫌いってわけではないのですが、ハーフパイプが競技としてオリンピック種目になっているのは疑問があります。
あれを見ていて競技に見えないんですよね。
まず、服装。
ダボっとしたラフな、しかもフードのついたウェアで・・・とても勝つためにやっている競技には見えません。
あれだけのトリックを決めようというならリスクは排除するべきです。
カッコイイって言葉だけで順位を争うならそれもいいでしょう。
だったらそれは競技としてのスポーツにはなり得ないのではないでしょうか?
上のモーグルのところでも似たようなことを書きましたが、勝つためにはリスクを背負ことは必要です。
でも、排除できるリスクは極力排除するべきです。
F1のウイングはかっこいいからついているのではありません。不必要なものは全て排除されています。
今のハーフパイプって競技はF1に乗って快適じゃないからと言ってカーオーディオを積んで音楽を聴きながらレースをしているような感覚です。

実はこれ、モーグルにも言えることです。
それこそモーグルがオリンピック種目になる前から思っていたことですが、今回みて改めて感じました。
トリノまでのパフォーマンスであればウェアにフードがあっても、まぁいいかな。ってレベルでした。
でも、今回のモーグルを見ていて今まで以上にタイムが必要になっています。
空気をはらむような形状のウェアは競技においてリスクになることはあってもメリットにはならないのではないでしょうか?

なんか長々と取り留めのない文章になってしまいましたが・・・
モーグルもスノーボードも競技としてはまだまだ発展途上です。
これから、もっともっと楽しんでいけるように。
もっともっとエキサイティングになってもらいたいものです。

頑張った人に!

2010-02-14 23:07:00 | ski
バンクーバーオリンピック 女子モーグル 上村選手・・・残念でしたね。
08-09シーズンの上村選手の滑りは圧巻でした。
あの時は彼女一人別次元の滑りをしていたように見えたものです。
でも世界は凄いですね。シーズンオフの一年にも満たない期間でトップ選手は上村選手の滑りを、これからの女子モーグルに求められる滑りをちゃんと研究し、自分のものにしてきました。
今回の上村選手の滑りを見たときは、金はムリでも表彰台は何とかなるんじゃないか?とも思いました。
でも、上位三人の滑りは・・・誰がどうひいき目に見ても(可哀想だけど)今回の上村選手の滑りでは敵わない。そんな素晴らしい滑りでした。
競技後の悔しさはあるけど満足感のある涙の笑顔は印象的でした。
もし!(もしはないんですけどね)08-09シーズンで上村選手があれほどの滑りをできず、09-10シーズンに彼女が開花していれば・・・世界は彼女に追いつけず金を取れていたのかも知れませんね。
一つ言えることは、今回のオリンピックにおける女子モーグルのレベルを引き上げたのは「上村愛子」だったことは間違いないでしょう。
時代を作った彼女には拍手を送りたいです。

そして、上村選手に負けないくらい感動的な滑りをしたのが里谷選手ですね。
彼女の滑りも凄かった!
結果は本当に残念なものでしたけど、上村選手に負けないくらい(攻めの姿勢で言ったら上村選手以上だったのでは!)感動しました。

今は、ただただ「お疲れ様」それしか言葉はでてきません。

アスリートの身体レベルは年々高年齢化しています。
時期オリンピックでは今回上位4人のレベルがないと予選通過は難しいものになるでしょう。
上村選手・・・メダルはムリかも知れないけど、もう一回!・・・チャレンジできるかな?
里谷選手33歳。あと34歳、35歳の選手もでていましたね。

ところで、私の街の小さなスキー場が市の赤字対策で来期いっぱいで閉鎖されることになっています。
あまりにも一方的な政策で議会にかけられたときには、地元では物議をかもしていますが・・・
そんなスキー場のお祭りが昨日ありました。

ぼくが生まれたときからあるスキー場で・・・そう、あって当たり前の場所でした。
県外に出て
「出身はどこなの?」
「ん。新潟・・・魚沼です」
「あ。じゃぁスキーやスノボできるんだ!いいなぁ」
「まぁ、人並みにはね」
ってのがごく当たり前の初対面の人との会話でした。
この先、あと十年たって今の子供たちが県外に出て行ったら
「え・・・したことないんだよ、雪はあるけどスキー場ないもん」
という会話も聞こえてくるんでしょうね。
今は仕方ないのかも知れません。
でも、何年か経ったときに雪国の雪が生活に苦痛しか与えなくなることは確実に過疎化を促進していくことでしょう。
スキーができるからと言って何の特にもならないのかも知れません。
ただ、数少ない雪国の特権が無くなるという事実は確かです。
潰すのは簡単ですが、一度無くしたものを取り戻すことは並大抵のことではありません。
先を見据えての閉鎖かもしれませんけど、その先を見据えての政策ってのはできないものでしょうかね。
今ならまだ決定を覆すことができます。(できると信じたい)
あと、一年経ったら・・・もう二度とこの地にスキー場はできないでしょう。

何とかしたいものです。
何とか・・・