野田佳彦首相は15日午前の参院予算委員会で、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉について、「協議が整うよう全力を尽くすが、何が何でも、国益を損ねてまで参加することはない」と述べ、関係国との協議の結果によってはTPPに参加しない可能性もあるとの認識を示した。
一方で、首相は「TPP交渉参加に向け関係国と協議に入る」との自らの方針について、「交渉参加に向いているのであって、後ろ向きではない」と説明し、交渉参加への意欲を改めて強調した。これに対し、鹿野道彦農林水産相は、首相の協議入りの方針に関し「交渉参加を前提にしたものではないと理解している」と語った。
首相は、公的医療保険制度について「断固、わが国の制度を守るために交渉する」とし、コメが関税撤廃の例外対象になるかについては「譲れないものは譲れないという中で判断する」と強調した。今後の対応については「関係国がどのような思いを持っているか情報収集し、得た情報を国民に伝えて十分な議論をする」と述べた。
12日のTPP交渉参加9カ国の首脳会合に日本が出席できなかったことについては、「チャンスがあれば(出席したいと)言ったことがあるが、大枠の合意を決める会合だったので、交渉に入っていない時点では参加しないかたちになった」と釈明した。また、「TPPは中国に対する牽制(けんせい)ではない」とも語った。
自民党の山本一太氏への答弁。
(以上、産経ニュース)
「12日のTPP交渉参加9カ国の首脳会合に日本が出席できなかった」
これがポイント。
日本は相手にされていないのだ。
ではまた。