やや寒いですが、晴れのいい気候になりました! これで桜も咲き始め、来週は花見となるでしょうか??
久しぶりに 感動した 読書ネタ です!
かなりの長編で苦労しましたが、 箒木 篷生(ははきぎ ほうせい) 先生の「天に 星、地に花」という長編時代小説です。
筑後川周辺の農村を舞台にして、大庄屋の次男坊である少年が医師になり、やがては村の診療所を作り、一生を捧げていく過程で起こる百姓一揆や百姓の凄惨生活を描き出しています。
江戸時代の久留米藩が舞台なので、知っている地名や方言、有名人なども出てきて、内容は暗い話が多いのですが、引き込まれていきます。
ここででてくるのが本の題名の 「星に天、地に花」 という名言ですが、インターネットで調べました。
これは武者小路実篤先生がよく色紙などに書かれていて、一般的によく知られていますが、この名言は明治時代の 高山樗牛が「天にありては星、地にありては花、人にありては愛、これ世に美しきものの最たらずや・・・・・」 と書いた文集を、実篤先生が読んで、好きなフレーズとして色紙等に書かれたのではないかと推測されるとありました。 これが事実なのかはわかりませんが、少なくとも時系列にはそうなるようです。
この小説ではこの名言は主人公の高松凌水の師匠である鎮水先生が長崎修行中のオランダ通詞人から書いてもらった 「星に愛、地に花、人に慈愛」 となっているので、元をたどるとオランダなどからきているのかもしれません。結局のところ、この名言の出所ははっきりしませんが、とても素敵な名言には間違いありませんし、この小説のテーマとなるのでしょう!
私の好きな「葉室 凛」先生の時代小説は多くは「武士」が主人公ですが、この箒木先生は農民を主に描いてるのが特徴だそうです! そしてこの主人公「高松 凌水」が実在の人物であるのか、インタネットではわかりませんでしたが、主人公の義理の弟となる「大石久敬」やその大石の孫となる「高松猪十郎」は実在の人物であるので、この江戸時代に久留米で診療所で開いて活躍した医師(史実)をモデルにしたものではないでしょうか?
歴史の一部や地名、方言、善導寺、ふな焼き、歌?など地元久留米ならでの話が面白いし、{親兄弟愛、師弟愛、そして、後半にでてくる「人間はお上が気に入らんことで、正しいこつなら、せにゃならんことがある」と農民に説く主人公の言葉は 今の世情に警鐘をならしているようにも思われます。 派手ではありませんが、じわじわとくる感動に涙がでてくる小説です 。
皆様も一度、読まれたらどうでしょうか??
久しぶりに 感動した 読書ネタ です!
かなりの長編で苦労しましたが、 箒木 篷生(ははきぎ ほうせい) 先生の「天に 星、地に花」という長編時代小説です。
筑後川周辺の農村を舞台にして、大庄屋の次男坊である少年が医師になり、やがては村の診療所を作り、一生を捧げていく過程で起こる百姓一揆や百姓の凄惨生活を描き出しています。
江戸時代の久留米藩が舞台なので、知っている地名や方言、有名人なども出てきて、内容は暗い話が多いのですが、引き込まれていきます。
ここででてくるのが本の題名の 「星に天、地に花」 という名言ですが、インターネットで調べました。
これは武者小路実篤先生がよく色紙などに書かれていて、一般的によく知られていますが、この名言は明治時代の 高山樗牛が「天にありては星、地にありては花、人にありては愛、これ世に美しきものの最たらずや・・・・・」 と書いた文集を、実篤先生が読んで、好きなフレーズとして色紙等に書かれたのではないかと推測されるとありました。 これが事実なのかはわかりませんが、少なくとも時系列にはそうなるようです。
この小説ではこの名言は主人公の高松凌水の師匠である鎮水先生が長崎修行中のオランダ通詞人から書いてもらった 「星に愛、地に花、人に慈愛」 となっているので、元をたどるとオランダなどからきているのかもしれません。結局のところ、この名言の出所ははっきりしませんが、とても素敵な名言には間違いありませんし、この小説のテーマとなるのでしょう!
私の好きな「葉室 凛」先生の時代小説は多くは「武士」が主人公ですが、この箒木先生は農民を主に描いてるのが特徴だそうです! そしてこの主人公「高松 凌水」が実在の人物であるのか、インタネットではわかりませんでしたが、主人公の義理の弟となる「大石久敬」やその大石の孫となる「高松猪十郎」は実在の人物であるので、この江戸時代に久留米で診療所で開いて活躍した医師(史実)をモデルにしたものではないでしょうか?
歴史の一部や地名、方言、善導寺、ふな焼き、歌?など地元久留米ならでの話が面白いし、{親兄弟愛、師弟愛、そして、後半にでてくる「人間はお上が気に入らんことで、正しいこつなら、せにゃならんことがある」と農民に説く主人公の言葉は 今の世情に警鐘をならしているようにも思われます。 派手ではありませんが、じわじわとくる感動に涙がでてくる小説です 。
皆様も一度、読まれたらどうでしょうか??