これは超ベテランソウルシンガーによるカントリー・スタイルのアルバムという異色作。ソロモン・バークは、60年代初頭にサム・クック、ジェームス・ブラウンとともに50年代のR&Bの時代から60年代以降のソウルの時代の橋渡しをしたキー・パーソンで、その後のオーティス・レディング等のメンフィス、サザン・ソウルの時代に大きな影響を与えた人。その中でこのバークは、カントリー・ミュジックが好きで当時からもジム・リーブスの"He'll have to go"やエディー・アーノルドの"Just out of reach""I really don't want to know"などのカントリーヒットをカバーしていた事が特徴でした。つまりソウル・ミュージックの形成にはカントリーの影響も大きかったと。
今回の「Nashville」は、カントリー・ソングライターのBuddy Millerがプロデュース、フィドルやペダルスティール・ギターがフィーチャーされたカントリー・サウンドで、新旧のカントリーソングをカバーしています。適度に枯れたつつも腰のあるサウンドが、バークの衰えないパワフルで繊細な表現力を持つボーカルに合ってます。"Millionaire"のような重厚なスローがお気に入りですが、ドン・ウィリアムスの"Atta way to go"のゆるやかなカントリー・サウンドに乗るバークのボーカルも素晴らしいです。
昔、ロックのルーツとして熱心に聴いたソウル・アーティストに、カントリーのフィールドで再会できることは思いがけない喜びであり、改めてソウルとカントリーの共通性を感じざるを得ません(私が10年ほど前に、カントリー・スターがナッシュビルで一同に会する「ファン・フェアー」を見に行ったとき、サム&デイブのサム・ムーアが出演しており、大変興奮した事があります)。ここらの関係性をより突っ込んで分析していただける方がおられると面白いと思うのですが、ジャンルが違うとなかなか難しいのでしょうか。
今回の「Nashville」は、カントリー・ソングライターのBuddy Millerがプロデュース、フィドルやペダルスティール・ギターがフィーチャーされたカントリー・サウンドで、新旧のカントリーソングをカバーしています。適度に枯れたつつも腰のあるサウンドが、バークの衰えないパワフルで繊細な表現力を持つボーカルに合ってます。"Millionaire"のような重厚なスローがお気に入りですが、ドン・ウィリアムスの"Atta way to go"のゆるやかなカントリー・サウンドに乗るバークのボーカルも素晴らしいです。
昔、ロックのルーツとして熱心に聴いたソウル・アーティストに、カントリーのフィールドで再会できることは思いがけない喜びであり、改めてソウルとカントリーの共通性を感じざるを得ません(私が10年ほど前に、カントリー・スターがナッシュビルで一同に会する「ファン・フェアー」を見に行ったとき、サム&デイブのサム・ムーアが出演しており、大変興奮した事があります)。ここらの関係性をより突っ込んで分析していただける方がおられると面白いと思うのですが、ジャンルが違うとなかなか難しいのでしょうか。
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