ダイアリー・オブ・カントリーミュージック・ライフ

現代カントリー・ミュージックのアルバム・レビューや、カントリー歌手の参考になりそうな情報を紹介しています

Kassie Depaiva(キャシー デパイヴァ) 「I Want to Love You」

2008-03-08 | カントリー(女性)
 昨年東京に行った時、とあるCDショップ(いや、ズバリ渋谷のタワー)で珍しくジャケ買いしたブルーグラス風カントリー作。とにかく音が気持ち良かった事と、とても余力のある御美しさだったからです。しかし、CMT.comにもアーティスト・プロフィールは載ってないし、いったい何者?とオフィシャルHPを探したら、テレビ女優さんなんですね。1998年~2005年にかけて複数回エミー賞にもノミネートされてる人のようです。ウィナーにはなってないようですが。この前にも2枚CDを出していて歌にも結構力をいれてるよう。

 ケンタッキーMorganfield生まれ。子供の頃から演技で頭角を現していましたが、教会の合唱団でも歌っていました。そこで鍛えた喉で、Indiana University時代にはナッシュビルのOprylandで歌手として働いており、なんとGrand Ole Opryでも歌っています。歌った曲は御大ロレッタ・リンの"You Ain't Woman Enough to Take My Man"とJeanne Pruettの"Satin Sheets"。さらにその後プロとしても、ラスト・ソウル・マン、ボビー・ウーマックのバック・ボーカリストとしてアメリカン・ツアーを2回、イギリス・ツアーを1回同行、さらにアルバム・レコーディングにも参加しました。ボビーがロックの殿堂入りをした時は、ゲストとしてセレモニーに呼ばれています。カントリーとR&B(それもディープ系)を体得しているとは、なかなか筋がよろしいですね。しかしボビーとのツアー後は、いよいよ女優業に本腰を入れていき、そしてTV昼ドラマ”One Life to Live”で活躍し、先のノミネートを獲得したようです。

 

 最新シングルの"Too Little"は素晴らしいアコースティック・アンサンブル(だだ、バンジョーは入らない)がドライブし快調。イントロから気持ち良くフィドルとマンドリンが絡みます。プロデューサーのDavid Nichternは、先のドラマ”One Life to Live”の音楽を担当している人。カントリー&ブルーグラスの人ではないですが、良い音出してくれてます。彼女の声は実に素直で癖の無いマイルドなイメージで、とても親しみやすいもの。 そしてタイトル曲であるバラード"I Want to Love You"が絶品の良い曲なんです。Kassieの優しみに溢れた声が切なくささやきます。"That Boy Over Here"もお気に入りのメロディアスなミディアムです。ただ、やはりシンガー専門の人ではない事は、スローの"Lonely And Bein' Alone"あたりでチョッと露呈されるかな。良い曲なんですが、確かに難しそうな曲だし。しかし、この落ち着きのある美貌で許せてしまうか・・・。

 

 多分このアルバム、タワー・レコードのバイヤーさんが探し当てて、気に入って入荷したんだと想像します。歌のヘタウマ(失礼!)具合が結構ちょうど良くて、リラックスしたい時、BGMにしたらとても良い雰囲気に浸れるアルバムです。

 ●KassieのMySpaceサイトはコチラ


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3 コメント

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素晴らしい!! (むろんた)
2008-03-08 09:26:36
こんにちは。
聴きましたよ「I Want to Love You」。
素敵なバラード曲ですね。
もう昨晩から何度も聴きっぱなしです。

素敵なアーチストのご紹介ありがとうございます。

勝手ながらこの記事をリンクさせていただきました。
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すみません (むろんた)
2008-03-08 09:48:10
すみません。
昨晩でなく、今朝からでした。
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I Want to Love You (bigbird307)
2008-03-09 10:07:50
むろんたさん、コメント頂き有難うございます。

お気に召されて何よりです。何処に良い音楽がころがっているか、分からないものです、全く。衝動買いというのも、あなどれません。

またよろしくお願いいたします。
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