ダイアリー・オブ・カントリーミュージック・ライフ

現代カントリー・ミュージックのアルバム・レビューや、カントリー歌手の参考になりそうな情報を紹介しています

2020年 カントリーミュージック・ベスト5・アルバム

2020-12-26 | カントリー業界情報、コラム

2022年のベスト・アルバムをアップしました★

★2021年のベスト・アルバムを、コチラに投稿しました

●2019年のベスト・アルバムはコチラに投稿しました

 

今年も、お気に入りベスト5を最後にやらせていただきます。基

準としては、個人的にアルバム全体を通してよく楽しんだアルバ

ムという感じです。そこに、もっと広く知られて欲しい、などの

願望も少し入れて選んでみました。順番は、5位から記載します。

 

【5】Ingrid Andress イングリッド・アンドレス - Lady Like(Deluxe)

冒頭の新曲"Feeling Things"や続くリイメージされた"The Stranger"

の流れで、さらにしっとり感が増したデラックス版が良かった

ので、ランクインしました。正直、カントリーで捉える必要は

全くなくて、゛ソウルフルなエンヤ(Enya)゛と言えるサウンド。

こういう音楽が、今のナッシュビルから生まれている事が理解

されて欲しいです。名曲”More Hearts Than Mine"だけでそれが

浸透しているとは思えませんが、グラミー賞を受賞してさらに

勢いを付けてくれると面白いと思っています。

 

 

 

【4】Ashley McBryde アシュリー・マクブライド - Never Will

いわゆる゛レッドネック゛風のキャラでエッジの効いたアメリカ

ン・ロックをかます一方、とびっきりのクオリティの歌声でのバ

ラードやアーシ―なトラディショナル・カントリーもこなす実力

者です。このセカンドはサウンドがグレードアップし聴きやすい

方向になりましたが、ポップすぎない節度ある作風で好感が持

ます。

 

 

 

【3】Mo Pitney モー・ピットニー - Ain't Looking Back

カントリーでも電子サウンドが当たり前になった今、意地の塊の

ような志でランディ・トラヴィス風ネオ・トラディショナル・カ

ントリー集をリリースしてくれた事に感謝したいです。アコース

ィック楽器のアンサンブルは時代遅れなどとは言わせないリッ

チな響きで、豪華なベテラン・ゲスト陣もこのアルバムが特別な

ものである証です。

 

 

 

【2】Brandy Clark ブランディ・クラーク - Your Life Is a Record

どちらかというと、職人ソングライターとして知られる人ですが、

この新鮮なレトロ風ポップ集はとても耳に馴染み良かったです。

これも現代ナッシュビル・サウンドの美点を品よく引き出したア

ルバムのように思えます。また、裏方に留めておくのはもったい

ない歌のうまさも特筆です。なお、昨年に来日しています

 

 

 

【1】Josh Turner ジョシュ・ターナー - Country State of Mind

一級のシンガーが珠玉の名曲を歌うのだから、良くて当たり前な

のでしょうが、カントリー好きのポリシー云々とかは関係なく、

自然とよく聴いたアルバムでした。個人的に思い入れの強い90年

代の前後の時代を中心にした選曲が良かったですね。オリジナル

に対して、ジョシュのディープ・ボイスにマッチさせたヘヴィー

なビートが今風で力がありました。

 

 

アメリカも日本以上のコロナ渦で、アルバム・リリースが多々遅

れたり、観客がいないライブ・パフォーマンスが配信されたりと、

かつてない現象がいろいろ起った一年でしたが、逆にネットで最

新のライブがキャッチできたり、ステイホームのパーソナルな演

奏が見れたりして、ウィズ・コロナ時代の違う楽しみ方も生まれ

ました。もうしばらくこの状況は続くでしょうが、来年もアーテ

ィストたちが頑張って製作してくれる作品を楽しんでいきたいと

思っています。



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