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2018年に佳曲"Somebody's Daughter"でデビューし、ミランダ・
ランバートのツアーへの参加などで知られるテニル・タウンズの
アメリカでのデビューアルバムです。と云うのも、彼女はカナダ
出身で、既にカナダでは2枚のアルバム「Real」「Light」をリリー
スする実績を持ち、2011年という早い時期からカナダのカントリ
ー・アワードではノミネートされる程の存在でした。カナダ出身
といえば、何といってもあのシャナイア・トゥエインもそうでし
たね。テニルはそのシャナイアとはただならぬ縁を持っているよ
うです。
まずはプロフィールです。カナダのアルバータ州Grande Prairie出
身の、現在26歳。ギターを始めたのは14歳の頃でしたが、そのだ
いぶ前の9才の頃の大切な思い出が有るそうです。彼女によると、
゛私は人生を通じてシャナイア・トゥエインの大ファンであり続
けた。彼女のすべての歌のすべての言葉を知っているわ゛゛9歳の
頃シャナイアのコンサートに行った時、とても貴重な体験をした
の。私が<シャナイア、あなたと一緒に歌えるかしら?>という
サインを掲げていたら、彼女が手を伸ばして私をステージに上げ
てくれたのよ。18000人の観衆を前に私のヒーローの横に立った
時間は忘れられない。そして思ったわ。「これよ。これが私のし
たい事だわ」゛
15才の頃、自分の才能を世の中に生かす方法を知りました。「Big
Hearts for Big Kids」という地域の若者の駆け込み対応をする施設
の支援の為に、自らの歌で1.5百万ドルを集めたのです。゛私のコ
ミュニティの同じくらいの年齢の友達が、安全な場所を必要とし
ている事を聞いて始めたの。このイベントは音楽に何が出来るか
を私に知らしめてくれたわ゛
2011年にカナダ・カントリー・アワードで女性アーティスト賞に
ノミネートされた後、Grande Prairieからはるばる車で45時間かけ
てナッシュビルに乗り込み、多分に漏れず、作曲家としての契約
からスタートしました。そして、2018年にリリースした"Somebody's
Daughter"で、まず自国のカナダのアワードで女性アーティスト賞
を含めた4部門で受賞を獲得したのです。アメリカのカントリー・
シングルではトップ30ヒットとなり、ミランダ・ランバートとのツ
アーへの参加などで認知度を上げてきています。
テニルの歌声は、甘めでキュートながら独特なソウル風の粘りを持
ち、結構アーシ―です。音楽スタイルは、エレクトリックな効果音
も散りばめたポップ・カントリーの範疇に入るのですが、艶々した
王道のポップ・サウンドとは距離置き、ルーツ志向に幾分振ったイ
メージを感じます。例えば、"White Horse"のビートや3連バラード
"I Kept the Roses"に60年代のメンフィス~サザン・ソウルの下地が
感じられ、歌声も実にソウルフル。一方で、"Where You Are"は古
いバラッド風メロディが印象的です。
ルックスは、トレードマークのギターをジミー・ペイジ(古いです
ね)のように低めに携え、ロック・ギタリストのようなアクション
もしつつのアーティスティックなお姉さんという感じがなかなかよ
ろしいですね。いわゆるディーバとかポップ・アイドルという感じ
とは違います。
全曲でソングライターとしてクレジットされていて、有能なところ
を見せています。代表曲の"Somebody's Daughter"は、テニル曰く
゛誰もが物語を持っている。この曲はが意味するのはそれよ。皆が
思っている以上に私たちが繋がっていると認識する曲なの゛という
メッセージ・ソングです。この曲を始めとして、"Holding Out for
the One"や先の"White Horse"等のアップテンポ曲に勢いが有って良
いと思います。あと、より親しみやすいバラード曲が有ると、より
知名度が上がるんじゃないかな、と。こういうタイプのアーティス
ト、応援していきたいですね。
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