ダイアリー・オブ・カントリーミュージック・ライフ

現代カントリー・ミュージックのアルバム・レビューや、カントリー歌手の参考になりそうな情報を紹介しています

Nanci Griffith ナンシー・グリフィス - One Fair Summer Evening~他、ライブ映像作品のこと~

2018-10-10 | カントリー(女性)
★2023年のトリビュート・アルバム「More Than a Whisper」についてアップしました
 
 
入手困難になるかもしれない、と急に思い立って今年買った、1988年の
ライブ・アルバムです。VHSや2005年に出たDVDは見ていたの
ですが、CDでしか聴けない曲もあるし、買っておかないと、と。


2012年の「Intersection」から新作はリリースされてなく残念です。
実は、カントリー・ミュージックの中では、一番好きなアーティスト
の一人と言ってもいいくらいの人なのです。なのに、なぜかこの
ブログで一度も取り上げてなかったので、今回は唐突に取り上げ
ました。

ナンシーのキャリアの中で、最もメジャーな時代、MCA在籍時の
作品。スタジオ作に対して、ほとんど生ギターとJamer Hookerの
キーボードだけ(かすかにベースが入る曲もあり、Denny Bixbyの
クレジットも有ります)という、フォーキーな雰囲気たっぷりの
簡素な編成ですが、美しいサウンドの浮遊感と二人の演奏のブレンド
具合が見事で、ライブとは思えない完成度を感じます。ドラムが
ない分、"More Than A Whisper"などテンポが滑らかで、スタジオ
作以上にピュアなイメージになってます。



ナンシーは、これまで要所でライブの映像作品を製作、リリース
して来ています。リストアップすると、、、

1、One Fair Summer Evening   1990 (VHS, 2005 DVD)
2、Other Voices, Other Rooms 1993 (VHS)
3、Winter Marquee    2002
4、Mountain Stage  2006 (他アーティストと共同)

もちろん"1"が一番良かったけど、名作発表後の"2"も、アコース
ティック基調のバンド・サウンドのレベルが高く、ナンシーの歌声
共々素晴らしいです。エミルー・ハリスなどゲストも勢ぞろいでし
た。DVD化が望まれます。



上記はいずれもリリースされた映像ですが、もう一つ、公式にリリ
ースされていないコンサート映像が有ります。それは、こちらも名作、
1998年の「Other Voices, Too」後に、アイルランドのグラスゴーで撮影さ
れたライブです。これ、昔あった衛星放送DirecTVで見れたCMT(カント
リー・ミュージック・テレビジョン)で放送されていたのです。
(YouTubeでもよ~く探して、不思議なモノクロ映像が有る程度)

【放送曲目】

1.Wall of Death
2.Trouble in the Fields
3.Who Knows Where The Time Goes
4.Canadian whiskey
5.Kumbaya
6.Dress of Laces
7.Outbound Plane
8.Never Be The Sun
9.He Was a Friend of Mine
10.It's a Hard life
11.Hard times Come Again No More
12.The Road to Aberdeen
13.If I had a Hammer

ナンシーは黒のレザーのジャケットとスカートのアクティブな
いで立ち。バンドは、Other Voices, Other Roomsライブとギ
ター一人を除いてほぼ同じメンバーですが、Frank Christianが
ここではエレクトリック・ギターに持ち替えて、幾分フォーク・
ロック的なサウンドに。そのせいか、ナンシーも冒頭曲からち
ょっと腰を振ったりしながら、元気一杯です。自作"Outbound
Plane"になると、そのロカビリー調も相まってノリノリ。一方
で、"Who Knows Where The Time Goes"辺りは熟練のアンサンブ
ルで、程よくライブならではの華もあり、聴かせます。でも、
もう、リリースされることはないでしょうね。


正直、最近は旧作、90年代あたりのカントリーを聴くことが
多くなっています。トラディショナル・ブームだったりして、
サウンドがクリアで適度に隙があり、心穏やかに聴くことが
出来るのです。年を取ったせいですね。


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