ダイアリー・オブ・カントリーミュージック・ライフ

現代カントリー・ミュージックのアルバム・レビューや、カントリー歌手の参考になりそうな情報を紹介しています

Little Big Townリトル・ビッグ・タウン - The Road To Here

2007-06-18 | カントリー(女性)

 最近たまたま目にしたカントリーに対するアメリカのコラムでこんなのがありました。今まことしやかにささやかれる音楽業界の終わり、そしていよいよCDも今年のクリスマスを最後に姿を消す、などの不安があるけれども、どういう形で音楽を売るかは問題ではなく、その音楽が本物かどうかが大切で、最近の若手や近作にはそれを聞くことが出来る。その優れた例として挙がっていたアーティストが、Blake Shelton, Gretchen Wilson, Miranda Lambert, Dierks Bentley, Pam Tillis, Jason Aldean そしてこのグループLittle Big Town。

 これは2005年の2作目。2002年にSonyからメジャーデビューしたものの、売り上げが伸びず、またメンバー達の不幸(旦那の死、離婚など)の為、活動を休止していましたが、 プロディーサーWayne Kirkpatrick(エリック・クラプトン(Eric Clapton)の大ヒット "Change the World"の共作者!)の申し出によりこの優れたセカンド・アルバムが製作されました。このKirkpatrick氏が、ほとんどの曲をメンバーと共作するなど、大いに貢献しているようです。

 サウンドのイメージは、カントリー&ウェスト・コースト・サウンドとブルース・ロックの融合、といった感じ。"Bones"などは、あのフリートウッド・マック(Fleetwood Mac)の "The Chain."に雰囲気がそっくり。(雰囲気の違う女性が2人いるところなども・・・) しかし音はアコースティック・ギター、マンドリンやドブロなどの生楽器がしっかり支配して、そしてエレキ・ギターが隠し味的に使われていて深みや重みを加えており、ルーツ・オリエンティッドな本物感を発散しています。最新ヒットのミディアム"A Little More You"のカッコよさ、貴重なスローの小品"Live with Lonesome"などが好きです。ロックやカントリーのおいしいフレーズをふんだんに盛り込んだ楽曲の質の良さが特筆もの。

 発売から2年ほどですが、いまだにBillboard Top Country Albumsの20位近辺を維持するロング・セラーとなっています。

  

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