ダイアリー・オブ・カントリーミュージック・ライフ

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Clay Walker(クレイ・ウォーカー) 「Fall」

2007-07-15 | カントリー(男性)
 1993年デビューのベテランを、新作で久々に聴きました。人気は90年代ほどではなくなっていますが、アルバムは有名レーベルから継続してリリースし続けていたようで、こうして出来の良い新作が聴ける事はうれしいです。Billboardカントリー・チャートで堂々5位、ポップでも15位まで行ったようです。

 Clay Walkerは、Clint Blackのプロデュースで知られるJames Stroudに見出されて、デビュー後2年間で5曲のNo.1ヒットを飛ばすほどの人気者になりましたが、今回は御大Alan Jacksonのプロデュースで知られるKeith Stegallが担当、コレが功を奏したようです。Clayは滑らかなテナー・ヴォイスが特徴で、時に甘くなりがちな時もあるんですが、今回はバックのサウンドが適度に固く引き締まっているところが良いです。オープニングのヘヴィーなミディアム"Fore She Was Mama"でまずはノックアウトされました。次のタイトル曲"Fall"のスケールの大きいスローも素晴らしい。私的には、骨のあるサザン・バラード"You're My Witness"がお気に入りです。期待を裏切らない、良い曲たっぷりのストレート・カントリー・サウンドと歌声です。

 Clayはテキサス生まれを反映して、いつもメキシコ~ラテン風の作品をアルバムに入れています。今回もそのものズバリのタイトルで実に楽しい"Mexico"と、さらに"チカーノ(メキシカン)・カントリー"のレジェンドで、このレコーディング後に残念ながら亡くなったFreddy Fenderとのデュエットによる、Freddyの名曲"Before the Next Teardrop Falls"の2曲がフィーチャーされてます。"Before the Next~"でのClayの歌声は結構お涙ちょうだいっぽいのですが、サウンドが簡素でソリッドなので嫌味になりません。

 AT&T Blue Roomというサイトで、Clayのアンプラグドなスタジオ・ライブを見る事が出来ます。曲目は、このニュー・アルバムから"Fall"と"She Likes It In The Morning"そして、1997年4作目のタイトル曲"Rumor Has It"の3曲。”Live Performanc”にカーソルを合わせるとClay Walkerの名が出てきますので、是非ご覧ください。(先に取り上げたElizabeth Cookも見れまして、こちらも旦那さんで元ロッカーTim Carrollとの弾き語りが素晴らしいです)

 

 見た目はチョッと老けたかな?(といっても、Tracy Lawrenceの変わり様に比べたら全然)という感じですが、歌声は全く変わらず若々しく温かみのあるもので、まだまだストレート・カントリーで活躍して欲しい人です。1969年生まれ、まだ37歳ですから。

 Clay WalkerのMySpaceサイト → http://www.myspace.com/claywalker


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