
ケニア最後の町

赤道に沿ってウガンダに向う、このあと町を外れると20km~40kmの
道の悪さが続く
ケニア&ウガンダ国境
2007年10月3日水曜 朝はれ20℃ 昼30℃ 午後曇り
今日はとりあえず赤道を越えたエルドレットEldret町から赤
道に沿って走り国境を越えることになる。朝は晴れて気持
ちよい高原を上り下り繰り返して走る。アスファルトは町だ
けで悪路に変わる。国境に着いた10時半結構時間がかか
ってしまった。ケニアの出国は簡単に済んだ。
ウガンダ入国、いつものように名前、パスポートナンバーは
きちんと書いて。あとは「なんてかいて」「あるのだろうか」
「すみません」「よろしく」「おねがいします」などとひらが
なで書き込んで渡す。係官はだまってパスポートのスタン
プを押してくれた。ありがとう。
次はオートバイのカルネをもってカスタム(税関)へ。オート
バイの通行許可書なのか、どこでも取られているやつであ
る、20$=2400円払い手続きは終わった。12時だ。女性係
官は出前の食事をとっていた。それを見て「あーうまそう」
と言ったら「食べるか」「少しだけでいいです」
自分の皿から私の分も分けてくれる。ライスに豆の煮たも
の、野菜の炒めた高菜に似たものだった。腹へっていたの
でうまかったそれにコーラまでおごってもらった。国境の
事務所で食事をご馳走になったのは始めてであった。暑
かったのでコーラもうまかった。
12時過ぎに国境を出てウガンダの首都カンパラKanparaに
向う。ウガンダは道路がいいと聞いていたので安心して走
り出す、がすぐにデコボコの道に、アスファルトは両サイドが
欠けてなくなっている。すれ違うたびに赤土のダートを走
る羽目になる。前からトラックが追い越して私の前に来た
よけようと左による土壁の斜面グラグラと転びそうにな
る、おー危なかった。
「何だこの道は」とぶつぶついらだっている自分がそうだ
から相手も道の悪さでいらいらしているのがわかる。負ける
ものかと気合を入れなおす。どこまで続くのかこの悪路、カ
ンパラまで200kmで4~5時間と教えてくれた国境係官。
普通は3時間ぐらいなのに変だなーと思っていたらこの悪
路を計算に入れてのことだったんだ。
前方左側に湖が見えた、ガススタンドであれは「ビクトリア湖」
と聞くと「そうだ」。悪路を走り続け疲れて喜ぶ気持ち、感激
もわかない。これから先の道路は「スムーズ」とガススタンド
の人は言う。なんと200m間隔ぐらいで今度は突飛が出て
きた。砂利道の上にスピードを殺す突飛にはまいった。何の意
味があるんだろうか。ほこりをかぶりながら走り続ける。
大きな橋が見えた「オートバイを止めて」写真を撮る。ビクト
リア湖からナイル川に流れる源流かも知れない。橋を渡る時
両サイドの水流を眺めながら渡る、500mぐらいはあっただ
ろうか渡りきった所で橋まで戻って写真に収める。何とはな
しに心静める湖は緑の色だった。(あとでナイルの源流であ
ることがわかる、写真撮っててよかったー。ここはジンジャ
Jinjaと言うところだった)
ビクトリア湖から首都カンパラ間はガタガタ道はなくなって
安心して走れるようになった。ようやくカンパラ市内に4時半
到着。この国はオートバイが多く走って125ccクラスが多い。
いつものようにさっそくオートバイのお兄ちゃんをつかまえ
てホテルまで引っ張ってくれるように頼む。最初のホテルは
「パーキングがない」ので泊まれない。
YMCAに行くが「泊まり」はやってないとの返事。よわったなー。
駐車場で「一晩だけならパーキングのある多少高いホテル
でも」と話していると側でパンを食っていた学生が「うちに
泊まっても」いいと近寄ってきた。まじめそうな学生だ。2時
間も走ってくれた最初のオートバイのお兄ちゃんにお礼に10
$渡した。
別のオートバイの人に頼んで学生を乗せてもらい自宅に向っ
た。最初学生の実家と思っていたら彼のアパートだった。市内
から30分以上走ったドヤ街みたいなさびしい場所にあった。
部屋は8畳一間でベットとソファーがあるだけ、水もガスもな
かった。兄弟で二部屋借りていて私は兄の部屋に泊まること
になった。話しかけてくれたのは弟の「マック」君26歳兄は「ピ
ーター」君28歳。

マック君のアパートここに泊めてもらった。8畳一間
一ヶ月25$の家賃と話していた。
泊まれればどこでもいい。昼間はほこりまみれ今市内から走
ってきてラッシュで汗びっしょりになる。シャワーは部屋にはな
い。そのまま下着だけ着替えて安食堂で腹ごしらえ。昼間に
国境でご馳走になっててよかった。途中で喰う暇などなかっ
たのだ。
きのうから今日まで二日間赤道に沿って走ってきた。太陽は
肌を刺す暑さを感じるが午後になって風があると涼しい、標
高が高いのだからなのだろうか。暑いのか寒いのかわからな
い、何か冷や汗をかいているようなそんな感じがする。