

久しぶりの蒲生干潟。
シギチの秋の渡りを楽しみに来たのだが,カニたちが,とてもにぎやかだったので,つい足元ばかり見てしまった。
ちっちゃくて,体色が砂に同化し,砂のかたまりが動いているように見えるのは,コメツキガニ。

写真ではよくわからないが,1㎝に満たないくらいの小さなカニだ。

私が動くと,一斉に,サーっと穴に隠れるが,隠れそびれて,残っている子も有り。

数限りなくいる感じ。

夢中になってコメツキガニを観察していたら,いつの間にか,すぐそこに,ソリハシシギがいた。
飛ばす前に気がついて良かった。

この子,コメツキガニを食べていた。

このソリハシシギ,無茶苦茶かわいかったので,明日の記事に,再登場してもらおう。
コメツキガニよりずっと大きくて,がっしりとし,白いハサミが目立つのは,アシハラガニ。

震災前から,ここにたくさんいるカニ。
震災の津波で壊滅状態になり,アシハラガニも激減したが,カニの数自体は,元に戻ってきているようだ。

夏なので,暑さしのぎに,水の中にいる姿も撮影。

どうだろう?

少しは,涼やかさが,感じられるだろうか。
このカニは,他のアシハラガニより,少し赤っぽかった。

しつこく追いかけたら,水に隠れて,目だけ,ニョキっ。

そして,ハサミや体を動かして,砂に潜って,隠れた。


というか,これで隠れたつもりのようだ。
このアシハラガニ,何か持って食べてる。

よく見てみたら,なんと,食べているのは,コメツキガニでないの。
この個体も。

この個体も,そう。

どいつも,こいつも,カニが,カニを食っていた。
この時点で,頭の中に,「となりのカニはよくカニ食うカニだ」と,おバカなタイトルが湧いてきてしまった。
この個体にいたっては,仲間のアシハラガニを食っていた。

スカベンジャーの面目躍如だ。
自然界は,焼肉定食,もとい,弱肉強食の世界。『厳しい』と思うのは,人間の感覚で,彼らにとっては,これが普通。
などと,しばし立ち止まって沈思黙考していたら,さっきと同じパターンで,今度は,キアシシギが,すぐ目の前にいた。

私もカニを見ていたが,シギたちも,コメツキガニ狙いだったのか。
とすれば,カニ仲間だな。
シギチと同じ方向を向いている,てのも,いい感じ。
で,やっぱり,キアシシギも,コメツキガニを食べていた。

アシハラガニは,この大きさのシギに食われるわけはない,と思ってか,キアシシギには警戒せずの,ツーショット。

こちらのちっちゃなカニたちは,ハサミを振り上げたり、降ろしたり,集団でダンスをしていた。

チゴガニたち。
この『おいでおいでダンス』に招かれ,その気になって,本当に行くと,さっきのコメツキガニ同様,一斉に,サーっと穴に入ってしまった。

逃げ遅れる子がいたのも,同様。

このチゴガニ,後で調べたら,すっかり青い個体もあるようなので,今度探してみよう。
青と言えば,この向こうには,超久しぶりのカワセミが止まっていた。

(2024/08/03 コメツキガニ,アシハラガニ,チゴガニ,ソリハシシギ,キアシシギ,カワセミ)
田んぼや畑ではカラスやイタチとカエルなどの間で目にする光景ですが、カニ同士でもあるんですね。
カエル同士では見ないし、カニがカニを食べるイメージがないので、ちょっとビックリです😳
コメントいただき,ありがとうございます。
今日も暑いですね〜。
海岸のカニたちは,お掃除屋さんでもあるので,食べるものを選ばないんだと思います。
元気なカニを狩って食べる,というより,死んでいるカニを,拾って,食べている可能性が高いと思っています。
鳥は,生きているのを,食べていますが。