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新宿コマ劇場閉館に思う

2008-06-03 16:15:14 | マスター独り言
新宿コマ劇場、08年末で閉館、歌舞伎町1丁目を再開発するそうだ。


ついにきたか・・・正直な感想である。
大阪をはじめ、日本中で昭和の思い出が経済効率という時代の波とともに消えていく。寂しい思いだけで、なにも行動できない無力な自分がふがいない。

新宿コマ、3歳ごろからの母親に連れられ、私が世界中で1番観劇してる劇場だ!
最近は氷川キヨシ君らの演歌系ショーなどが有名だが、昔は江利チエミショーなどサザエさん実演劇や、ドリフターズ番組や、木馬座よプークなどの大人の鑑賞にも耐える子供向けショーや、オフブロードウエイミュージカル
やロイヤルバレエ団の着ぐるみを着て踊るピーターラビットを見たのもココだ!
母の実家が今の新宿ゴールデン街を抜けたところにあり、じいちゃんが「松葉」という小料理屋をやってたので、花園神社周辺の末廣亭、旧青線のゴールデン街、新宿コマは、私のふるさとである。

「松葉」は天皇の料理番(華族会館コック)だった、おじいちゃんが退社ご開いた店で、コマ出演者や末廣あがりの噺家さんやゴールデン街好きの文化人に愛された店でした。

末廣亭は、昭和40年ごろ、母と同い歳の立川談志真打披露のときに、師匠と母が高座中に政治的な言い争いがあり、母はその後。落語寄席に連れてってくれなくなりましたが(残念)、その分、コマや映画には沢山連れてってもらい、今の私のエンターテイメント好きが築かれた気がします。

母は私を生む前に政治家としてデビュー(笑)してたので忙しく、家庭の母としての思いはないですが、朝ご飯や遠足の弁当は作ってくれなかったケド(その分自分で作れるようになった)

コマ劇場観劇でのエンタメのすばらしさや感性を育めたことを、今,とても感謝してます。

そんなコマがなくなるのは、自分の体の一部分を失うような喪失感があります。

父と母が出会ったのも、この花園地域であり、父はゴールデン街裏に走ってた都電の技師であり、中卒で不器用で真面目な父が当時、新宿花園こまちとして「松葉」の看板娘としてのマドンナの母を射止めた昭和30年代の話しをいつか小説にしたいです。

思い出の建物がなくなっても、心の記憶を大事にしたいために。