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負の「ゆりかごから墓場まで」

2008-10-02 22:54:15 | マスター独り言
大阪ミナミの個室型ビデオ試写室の悲劇に続いて
神奈川の個室型店舗
ネットカフェで出産 お金なく男児を遺棄 した事件が起った。

またしても個室型店舗での事件が現代社会の歪みを象徴するニュースだ!
とても気分が暗くなる。

まんが喫茶、インターネットカフェ、個室ビデオ鑑賞室、など繁華街には個室型店舗は多い、しかし本来の利用法でなく3500円のカプセルホテルにも宿泊できない人達の生活の場になっているのだ。

事件、事故が起るとマスコミや行政は、画一的な行政指導や法整備をするだけで、悲劇や不幸は一向になくならないヨ
モチロン犯罪者やモラルの低い人達には怒りを覚えるが、社会には、そういう人が必ず生まれる側面があります。
時代や社会に余裕がなくなり、政治、行政の無責任、国民の無関心が蔓延して、一たび事件、事故が起れば、個人攻撃や「人間じゃない死刑!」では、不幸は、またくりかえされるだけじゃないでしょうか?

その昔、イギリスの手厚い社会保障制度を表す言葉で

「ゆりかごから墓場まで」というスローガンがありました。

原語では”from the cradle to the grave”。


原文では子宮から墓場までで韻を踏んでいる
rom womb to tomb (子宮にいる時から墓場まで)
スローガンとして面白い!



社会保障制度の充実を形容する言葉で、第二次世界大戦後にイギリス労働党の掲げたスローガンであり、これが日本を含めた各国の社会福祉政策の指針となったものです。

しかしながらこの政策は膨大な財政支出をもたらし、極端な累進課税制の採用に至り社会的活力を削ぐ結果となった。このため「小さな政府」を目指すイギリス保守党のマーガレット・サッチャー政権下で同方針の転換が図られたが、今度は保守党の新自由主義政策によって失業率の増加と所得格差の拡大を生む結果となり、ロンドンを除くイギリス経済は沈滞を続けています。

日本も英国の議会制民主主義をお手本に国会運営されてますが、負の側面まで英国を真似しなくともいいのに。

イギリスの長い不況と財政危機を強行に改善させたのは評価されますが、その歪みが格差社会を生んだ。

日本はサッチャーのような人気女性首相は生まれてないが、インパクトでは負けてない変人人気首相「小泉純一郎」や政権により超、格差社会になってしまいました。
強い日本を取り戻すため強い人たちだけを優遇するのもホドホドにしないと
負け組み宣告されたひとにセーフティーネットもなく自己責任と放りだしたら、ダメな人は、もっとダメな自暴自棄の犯罪者になり、関係ない人たちや罪のない子供たちが殺される、非人間的社会に突き進んでしまいます。
結局、日本も安全じゃない国になり悪循環で、より利己的な社会になってしまうような気がします。

個室型店舗を利用したことない人は、「あんなとこ利用するから・・・」などと言いますが、利用したくて利用してるのではないのです。日雇い派遣だって、正社員の雇用を増やさない企業ばかりだら日雇いしてんです。
ただ行政指導で事件、事故があったからって廃止しても、より犯罪者を増やすだけだと思いますヨ。

しかし個室型店舗で出産して、個室型店舗で殺される、ビデオ試写室が死者室の墓場になる現代日本社会!とても恐ろしいです。

安心して本来の「ゆりかごから墓場まで」、セーフティネットや社会福祉を取り戻したいデス!