2018年10月1日眠れぬ暴風雨が明け台風一過の灼熱の青空が広がっている。
沖縄米軍基地反対派の同じ歳のデニーさんが自公候補に圧勝してもトニーのココロはブルーだった。
そう
10月1日から在日米軍横田基地にオスプレイが正式配備されるからだ…
ここは東京都福生市志茂
トニーが子供の頃は福生市横田基地内志茂の通称「アメリカンシモハウス」と呼ばれていた。
トニーが16歳の多感な時期、若き天才芥川賞作があった。 今でも破られない出版記録(350万冊以上) を持つ受賞作「限りなく透明に近いブルー」村上龍著である
昭和30年代の横田基地に隣接する「アメリカン志茂ハウス」をリアルに描写した主人公リュウの青春グラフティ小説である。 大滝詠一や山田詠美もココを題材した作品が多い
トニーリメーク版「限りなく透明に近いブルー」
舞台は東京、基地の町、福生市志茂。ここにあるアパートの一室、通称シモハウスで主人公リュウとトニーや複数の男女がクスリ、LSD、セックス、暴力、兵士との交流などに明け暮れ生活している。
明日、何か変わったことがおこるわけでも、何かを探していたり、期待しているわけでもない。
トニーは仲間達の行為を客観的に見続け、彼らはハウスを中心にただただ荒廃していく。
そしていつの間にかハウスからは仲間達は去っていき、トニーの目にはいつか見たオスプレイが幻覚になり怪鳥として見えた。
志茂ハウス
「シモハウス」とは、福生市にある米空軍横田基地周辺にあった(元)米軍住宅である。JR八高線と平行する国道16号に約2000戸あったとされる。
朝鮮戦争やベトナム戦争の時に住宅不足のために建てられた。
米軍住宅の場合は一種の治外法権地帯であり、ドラッグ・パーティーや乱交パーティーが開かれていたと言われる。米軍属は故郷アメリカのカリフォルニアやフロリダを模した家を建て庭にはパームツリーを象徴的に植えた。
戦争後「ハウス」は安く借りられる広々とした一軒家として、リュウやトニーのような芸術志向の若者を引きつけた。
今年になり旧米軍シモハウスは復元され福生市商店街の活性化された。
しかしトニー志茂にとってはハウスの上を怪鳥オスプレイが低空飛行で爆音で飛び廻り、敗戦国ニッポンは続いている。
ネトウヨは東京から米軍横田基地を無くしたら中国人民解放軍がトーキョーを占領しに来る!とデマを流す。
核搭載可能な戦略爆撃機b-52滑走路が標的になりトランプ大統領や米軍人が日本治外法権税関なしで出入国するココ横田基地のが問題なのだ