新型コロナウイルスの影響で1年延期された東京オリンピックは、23日開幕します。
🐷東京都に緊急事態宣言が発出され、ほとんどの会場が無観客で行われるなど極めて異例な状況で行われるスポーツの祭典は、安全な大会運営を徹底することで選手や関係者への感染拡大を抑え多くの人たちの共感を得られる大会にすることができるか問われています。
57年ぶりに開催される東京オリンピックは、新型コロナウイルスの影響による史上初めての1年延期を経て、23日夜、国立競技場で行われる開会式で幕を開けます。
大会は史上最多の33競技、およそ200の国と地域から1万1000人余りが参加する予定で、来月8日まで17日間にわたって開催されます。日本の代表選手は史上最多の583人です。
新型コロナウイルスの感染の再拡大により、東京都に緊急事態宣言が発出されていることから開会式を含めほとんどの会場が無観客で行われます。
また選手や大会関係者に感染が相次ぐなど、世界最大のスポーツの祭典は国民から厳しい視線も向けられています。
さらに開会式をめぐっては、作曲担当の1人、小山田圭吾氏が学生時代のいじめの告白をめぐって批判が相次いで辞任したのに続いて、ショーディレクターを務める小林賢太郎氏も過去にナチス・ドイツによるユダヤ人の大量虐殺をやゆするセリフを使用していたとして開幕前日に解任されるなど異例の事態となっています。
組織委員会の橋本会長は「複雑な思いのある方が多くいることは理解しているが、世界が困難にある中で、スポーツの力を再認識できる舞台にしたい」と話していて、コロナ禍の東京オリンピックは、安全な大会運営を徹底することで選手や関係者への感染拡大を抑え、多くの人たちの共感を得られる大会にすることができるか問われています。🐷(NHKニュースより)