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古典落語の覚え方!?

2007-11-27 20:03:23 | 噺家風円ジョイ&師匠
「師匠さん、私にも落語の稽古付けてください!」11/27
本日のNHKちりとてちんの一場面ですが、前座、見習いの場合、噺を直接、指導されることはナイときいております。内弟子の場合、師匠やおかみさん、兄弟弟子と暮らすことで、落語界の伝統やしきたりを自然に覚えることに重点が置かれているのである。おかみさんのいない徒然亭は極端な例だしドラマだから、ヒロインはタイヘンだが、師匠の家族同然の内弟子のシステムも現代では、なくなってきているのである。

ところで落語の噺の覚え方だが、芝居の台本にあたるものはあまり存在せず、師匠と対面しながら、覚えていくのは、ドラマのように,現代でも基本だ、ただし師匠も、覚えの悪い、弟子たちに毎日、毎日教えるほど暇じゃないので、現代では、稽古中をテープやボイスレコーダーで録音しといて、ひとりの時、何度も聞くのです。
ただ聞くだけではございません、聞きながら、文章に起こすのです。
それは台本を作ることではなく、書くことにより噺の背景、物語を頭の中にイメージさせ叩き込むのであります。そこで今はない江戸時代の固有名詞(道具名)や動き、仕草などの疑問が出てくるでしょう。
それを調べたり、人に尋ねたりして、自分のモノにしていくのです。
しかしそれだけでは落語をうまく話すことはできません。
それを師匠の前で語り、間や動き、表現方法を指摘、指導してもらうことを毎日続けていくことです。
ごくまれに、器用な人は、内容や意味や背景など判らなくても、過去の名人と言われる噺家のまるごと完全コピーが出来るひとがいます。
欧米アーティストの名曲を英語が、まるでワカラナイのに感情や間、歌い方を完全コピーして,本人になりきって歌唱力で歌いきる、カラオケ達人と似ているかもしれません。
それはそれで、才能ですが、その人が名人か?と聞かれたら、答えはNO!だと思います。
不器用でも時間と稽古量で努力して、「あせらず、くさらず」で一席、一席しっかりと噺数を増やし、古典噺をモノにした人が伝統の古典の継承者や名人になるのかも知れません。
まぁ私にはムリ(笑)ですが。

私ども記憶力が衰えた中高年の天狗連(素人落語家)が、新たに古典落語を覚えるのは、若い修行中落語見習いとはちがう意味でタイヘンです。
なにかイイ覚え方ないか模索中です。

インターネツトのコンテンツで最近こんなものを見つけました。
とりあえず参考までに見て下さい。

ネットで落語・SSweb エスエスウエブ という落語配信サイトだ。
有料コンテンツだ。
しかも動画映像ナシ。落語ラジオのようだ。料金も高い。どんな層を想定した配信システムなんだろう?
噺の内容が文字放送のように、文章で画面に出る。コンテンツを自分のパソコンにコピー出来ない。
著作権の関係か、末廣亭のような定席の収録のようだが、映像は席亭のOKが貰えなかったのか?
その昔、寄席をラジオ放送するときに「そんな放送したら寄席に来なくなる」と席亭達は猛反対しました。しかし結果は「この声の落語家は、どんな顔してるんだ?」と寄席は人気になったそうだ。しかしテレビ時代は、そうならなかった。
寄席は衰退してしまったのだ。
その影響なのか?
ネット映像配信に否定的なのかも知れない。

この落語コンテンツ、私ども弟子制度じゃなく落語を勉強している者に、とっては面白いシステムに成りえると、思う。
まるでカラオケのように噺声と文字で古典落語を追っていくのが、師匠の口伝えの稽古を受けれない者の噺の暗記にもってこいのシステムに思えるヨ。
そして師匠にメールで、細かい疑問点を質問したり、自分の噺声を師匠に送り、批評や指導していただくようにしていただけたら、そりゃもう「お茶の間弟子入り」(笑)NOVAもビックリ!落語の通信教育だ!(笑)

落語ブームと言われている昨今だが、相撲界と同じで少子化で若い噺家が少ないです。キビシイ弟子制度では、センスある若手はよしもと養成所に取られてしまいます。守るべきは守る伝統の世界。私もスキですが、柔軟な発想も必要かもしれません。
12/6は落語発表会!はやく古典を覚えなくちゃ。こんな長くブログ書いてるヒマない。(じゃ書くな!ってか?)(笑)

私の落語もブログも、同じ大事な自己表現だからネ!  円ジョイ




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