元NHKアナウンサーの鈴木健二さんは言う。「他人に迷惑を掛けないと同時に、他人に対して何が出来るかを考える事」と。まるで現在、騒動となっているフワちゃんに言ってやりたい言葉のようだ。そこまで言ったら終わりみたいなものだが、これって当たり前の事でもある。処が近代化が進み、産業革命以降は便利になり過ぎて、人間の大事な部分が蔑ろにされてきたようにも思える。つまり便利は不自由なのだ。今日は日曜日ながら珍しく休みである。だがしている事は変わりなく、例のTRIOのカセットデッキのカウンターベルトの見直しだ。今日は最適な太さのゴムベルトが決まったら、一本一本、順番に交換しながらの試聴を繰り返し決めた。難儀な作業だが、今まで何処かがいい加減だったようだ。それで試聴し、ゴムベルトが馴染むと自然にピッチが上がるので、その度に調整をして、ピッチが上がらなくなったら完成だろう。尚、その太さだが、どうやら1.5mmが最適のようだ。ピッチが揃い、回転系のムラも無くなった。そこで重要なキャプスタンベルトだが、結局、4mmの太さに戻した。つまり幅よりも精度の問題で、その辺の厳選が甘かったのだ。しかしながらまだ調整の余地はあり、その幅のゴムベルトのバリエーションが少ない。そこで追加購入の必要性が出て来た。今まで手掛けたカセットデッキの数だけ、選べるゴムベルトは減っているのだ。ちなみに試聴につかっているテープは、NHK-FMで放送されていたオペラアワーから、1962年に上演されたR・ワーグナーの歌劇「タンホイザー」をテストで使っている。これが意外とテープの走行系のチェックにはちょうど良い。
それでテストテープになっている。元々は生テープが必要になった際にヤフオクで落札したテープだが、こちらは色々と使える内容だったので、消去せずに使っている。まさか元の持ち主は、こんな状態で活用をされてるとは思うまい。これも縁だ。今日はそんな事をしながら、家庭の記録映像作品の編集をしよう。ようやく、その「第二部」も完成間近だ。字幕とSE、BGMの追加で終わる。何とか父の三回忌までに間に合った。今回の作業は意外と掛かっている。ビデオカメラも新調したので尚更か?