5年前のワンシーンです。
手前はルーマニアのニクリナ先生、
奥は受講生(襟元にはご自身作のチョーカー)。
目線の先には針の巧みな動き。
50年間に培われた技に含まれる暗号のような動きの解読に挑戦、
果たして成功されたでしょうか。
東欧ルーマニアで長く守られてきた伝統のひとつルーマニアンマクラメ。
「僕たちの国は、アーリア人かロシア人がやってきては
何もかも破壊されてきました、だから建物は30年間もてばいいんです」
と、あるルーマニア人が話していました。
今、まさにロシアが試みているではありませんか。
そんな状況と相反するルーマニアンマクラメの力強い美しさは、
何が起きても決して変わらない家族への愛を象徴しているように思えてなりません。