モト冬樹氏がNHKスタジオパークにゲスト出演し、生演奏もあるということで録画して見ました。さすがのキャリアなので色々な話がありましたが、「以前は沢田研二さんのヒット曲とか、小学生からお年寄りまでみんな知ってたけど、今のヒット曲はある年代にしかわからないから、コミックバンドがネタをやりにくくなった。」と言ってて、まさしくそうだなあと思いました。コミックバンドでも音楽漫才でも、まず登場して誰でも知ってるヒット曲を歌って「つかみはOK」という感じでしたし、レツゴー三匹も最初に長作さんが一曲歌ってましたしね。
また、渡辺香津美氏は学校の後輩で、モト氏が学園祭でギターを弾くのを見て憧れてギターを始めたのだとか。ただしモト氏は「それを言うとキミの経歴に傷がつくから言わない方がいい」と諭したものの、実際はモト氏がこの話をネタにしてしゃべりまくってるので意味がないとか。
それにしてもMCの竹下景子さんが「モトさんは話芸がありますから…」というと、「え、ハゲですか?」と即座に突っ込む自虐ネタのキレはさすがです。「もうツルの恩返しでもムッときますから。」ですって。
で、ギターの生演奏はエレキギターでベンチャーズあたりを弾くのかと思ったら、意表を突いてアコギでした。それも「ミッド・ナイト・イン・パリ」という映画の音楽で、映画の中で流れるのが気になってサントラを買って耳コピしたそうです。かなり複雑な曲ですが、モト氏曰く「結構苦労して、コピーして音を取るのは1~2週間で出来たんだけど弾くのが難しくて。弾けるまでに半年から一年くらいかかっちゃって。」だとか。あれだけの人でも1曲こなすのにそれぐらいかけるんですね。実際人前でこれを弾くまでに1年かかったのだとか。
そしてそれはすっごく複雑な曲でしたが、演奏はさすがでした。演奏後も「リハーサルの時にモニター見たら『え、オレこんなにはげてるんだ!』とびっくりして間違えちゃったから、本番はモニター見ないようにした」とキッチリ自虐ネタで締めました。
さらに私生活では59歳で結婚したそうで、これはおっさんでも薄毛でも大丈夫ということで世のすべての中年男性に希望を与える存在ですね。いや、それにしてもいいハゲ…もとい、いい演奏を見せて貰いました。1年くらいかけて1曲コピーするというのは素敵ですね。私も頑張ろうっと。